SIS x TENERITA オーガニックコットン新発売!HPもリニューアルです! |

ようやく、ようやくオーガニックコットンの新作がHP上にアップしました!本当にこれは生地からの製作開発で商品になるまでものすごく時間と労力がかりました。もともとは伊勢丹で今年5月のフレンチシックのイベントのときに発表するはずだったのが間に合わずここまできてしまいました。今だから語れる開発秘話。。。

これがようやく完成のオーガニックコットン100% 300Tのスリータック!オーガニックコットンのベッドリネンとであったのは去年の夏ごろ会員制のリゾートホテルにいれるのにTENERITAをご紹介いただいたのが最初だった。青山骨董どおりにあるオーガニックらしからぬ上品なお店は知っていたけれどもあまり’オーガニック’自体にそれど興味があったわけではなかったのでアンテナには引っかかっていなかった。しかし開発している稲垣さんという方を紹介され、稲垣さんのあまりの生地博士ぶりとその採算を度外視したようなこだわりの製作話をきくにつれそのお宅ぶりに初対面からものすごく意気投合!また商品自体が私がもっていた'オーガニック=生成り=野暮ったい=ごわごわ →地球にはいいのかもしれないけど私には使えないという図式が初回のこのミーティングで覆った。

オーガニック、地球にやさしい、なんとなく肌によさそう、エコ、フェアトレードかな、とまあ色々な誤解も含めた先入観が蔓延しているとおもうけれどもそもそもオーガニックってなんなんだという話。オーガニックコットンは日本でもタオルやベビー服などで最近よくみかけるけれども認証というといろいろな団体が認証していて特に日本では国際認証機関の認証を受けているところはとっても少ないらしい。TENERITAは栽培から製造までオーガニック国際認証機関「C.U.U (コントロールユニオンサーティフィケーションズ)」の厳しい認証審査を受けてる最高級のコットンを使用しなおかつ300スレットカウントの高品質を実現した今までのオーガニックコットンのイメージを覆すベッドリネンを製作していた。たとえば人体への影響、農薬科学物質の残留レベル工場排水の生分解レベル、資源・エネルギー消費量といった各基準項目にたいして地球環境と人体に配慮した製品です。また人体に有害な防腐剤や蛍光漂白剤といった科学物質を使用していない。このC.U.Uの検査は本当に厳しくてもちろんTENERITAにも年に数回基準がまもられているかの視察にも役員がくるし、その下請けの縫製工場にまですべて視察がはいる。日本独自の基準が悪いわけではないけれどもやはりこのC.U.Uでの認証は貴重。これがその認証マーク。
デザインはさりげない上品さが光るスリータック

タック、極細ピンタックも大好きだけれどもこの幅広のタックもシンプルだけれども上品で大好きです。特にタックとタックが重なる4隅のところは2.5cm角の正方形升が9つできてタックってこの重なるところが本当にかわいい。

(クッションの5mmx3のピンタック)
ピンタックのクッションもそうだけれども直線の幾何学的なのにどうしてこんなにきれいな模様になるのだろう。しかしいつもながら製作ということになるとこの直線同じ幅というのが一番難しいらしい。スリータックということはすべて2.5cm幅できっちり縫えていなければすべてのデザインは台無し。そもそもSISの商品はキングサイズまで対応しているからこのタックをまっすぐ2m50cm近く3本平行に縫っていただかなくてはいけない。こういうのって私も工場でだだっと自動で縫って出来上がってくるのだと以前はおもっていたけれどもそれは大間違いです。工場っていってもみかん工場を思い浮かべていただいてはいけない、ミシンカタカタ手工業なんです。今会は日本の縫製工場2つでお願いしたが横浜の縫製屋さんにはご挨拶にいきました。ミシンが20台ぐらいあるところで女の子達が(意外、もっと年取っているのかとおもった、でもこれは横浜だかららしい。。。)カタカタとミシンで縫製している。それもこんなシーツぬっているところなんて国内じゃほとんどないからここも洋服がメインの工場。つまりBIGIだとかレリアンの洋服を一日20枚とか縫ってくれている彼女達がシーツを縫ってくれたんです。実は検品ですこし曲がってやり直しとか試行錯誤の連続。。実は伊勢丹第5段フレンチシックの時は四国の工場にお願いしていた。(地方だと大きい裁断所とかがあったりして3mの布も切れるから)
オーガニック≒フェアトレードってことは?

しかしさすがはオーガニックの生地2月にインドで出来上がるはずだった生地が4月になってもこない。理由はオーガニック≒フェアトレードだから農薬使っていないってことは虫もきます、手でとらなくちゃいけないから時間かかります、そして天候わるければ作業できませんから無理やり労働時間長くしたりして搾取できません、みんながハッピーになるためのフェアトレード商品だから!ってことは納期が間に合わなかったりするの???するんです、これが。もちろんそういうことも含めて納期だし初めてのことだから余裕をもって注文したはずなんだけれども生地が来ない!通常生地の最低ロットは5000m(!)とかなんだけれどももう無理やり1000Mできたところで縦糸を切り(縦糸を張るのが一番大変な作業なので通常こんなことも絶対やらない)大急ぎでエアーでもってきてもらいそして四国の工場に。。。これまたGW前が工場がとても忙しいので初めてのお仕事だから間に合わないかも。。ともう緊迫したやり取りがつづいた。だってもう伊勢丹でも告知をだしてしまっているしできないんて有り得ません、なにがなんでもつくってください。ということで日曜日私が四国の工場まで朝とりにいってそのまま伊勢丹に納品しますっていうことでなんとか間に合いそうだった。が、しかし・・工場から電話がかかってきて取りに来てもらってもどうしてもできない。。。ががが~ん。本当に脱力しました。結局このときはTENERITAの旧商品をいれたのですが呆然。TENERITAの方々にはこういうこともものづくりだからあるし特にオーガニックだとありがちなんです。フェアトレードだし本当に育てていくという気持ちがなければできないから商業主義に徹してたらできないんです。そ、そんな。。。仕事においての納期は契約だから絶対でしょう、たとえオーガニックだって。。’できない’って言葉を仕事でいっていいなんて初めて知りました~号泣。。(By外資金融育ちの私)と本当にすったもんだしてその後結局生地自体も急いでつくったためにどうしても仕上がりが気に入らず作り直しになりようやくできあがりました。オーガニックにありがちな糸が太くなったり細くなったりとか腑がはいっていたりとかそんなことまったくございません、な上品でふんわりきれ美しい300スレットカウントのコットン。正直お値段はちょっと高めになってしまいます、なぜなら本当に手間がかかっているから。でもねまだまだ私たちの挑戦は始まったばかりでコストの負担をお客様にもお願いしなくてはいけない現状なんです。私たちの努力もこれからですがもし体に触れて気持ちがよくて地球にも優しくて私たちにも家族にも子供達にも優しいそしてきれいをあきらめていないオーガニックコットンのベッドリネンをお探しでしたらばこちらです。
”feel good , look good, do good"
触れて、見てよいものを、そしていい事をしよう。
ビューティフルオーガニックライフ本当に私たちの挑戦であり未来のためには真剣に考えなくてはいけないことなのは間違いないですから。。
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10月28日発売25ANSの12月号ボランティアの特集のページに青井理香でオーガニック~フェアトレードでちょっと記事がでています。