LIVING MOTIF的茶籠の解釈 Studio GALA「繋-つなぐ」 |

六本木のAXISビルにあるリビングモティーフはもちろん定期的にチェックするインテリアショップの一つ。Studio GALA「繋-つなぐ」というテーマで茶籠の提案を9月26日~10月26日までやっているということで覗いてきた。DMの段階からかなり期待していたのだけれどもかわいい、すごくかわいい。ブログでもご紹介している村瀬さんの茶籠も2つもっているけれどもまたまったく違うモダンで男性的アプローチがとっても面白い。
茶籠の中にはミニコスモがあるらしい。これは「冬」仕込

日本の伝統的な素材・技術との対話をテーマにデザインを行う小林良一さんが主宰するStudio GALA初の試みらしい。本来、茶籠とは使い手が自由に茶道具を組み、小さな箱の中に感性を反映させて完成させるもの。それを春夏秋冬のそれぞれの季節をテーマに茶籠や仕覆の素材まで厳選して区組み合わせたご提案。たとえば仕覆の素材も冬使用は紺色の剣道着生地、夏使用は白い剣道着生地だったりする。また籠も夏はステンレスの直線的な立方体、秋は鉄、冬はこよりという風に実に面白い素材を複雑にコーディネートしている。それでいながらもちろんできばえはすっきりモダン。どこにでもモバイルお手軽でありながらなおかつそこにはその茶籠にお道具をセレクトして収めた人の世界観まででてしまう奥が深い。お値段は各季節の茶籠セットでお一つ45万円程度。絶対値では’た、高い’ですけどお茶の世界では500万円とかのお茶碗も珍しくないから決して法外な値段というわけではないのだとおもう。基本的にはセット販売になっているけれども香合などすこしバラでも販売していました。こよりはリビングモティーフでも常備いろいろな小皿なども扱っているのでそういったもの入手可。
ちなみに冬仕込の中身は以下
冬仕込 ¥436,800
茶箱:こより 茶碗:陶器 茶入:漆器 茶筅筒:銀 茶巾筒:かりん
茶杓:林檎 振出:陶器 香合:銀 仕覆:剣道着生地
個人的には一番好きだった「夏」


(あまりに小さくてうまくピントがあわなかった茶杓の蛙の蒔絵。みえないかなあ・・)
この夏のステンレスの茶籠もいいけど茶杓についている金の蛙の蒔絵にやられてしまった。ほしい、茶杓だけ売っていないのかな、とおもったがばら売りはなし。本当に素敵だったけれども購入にはいたらなかったのはやはり茶箱はとっても個人的な物だからだと思う。だからやっぱり自分で一つ一つ選んで組み合わせたくなる。柔道着の仕覆もこのコレクションにとてもあっていたけれどもやっぱり私だったらそうはしないもの・・。
春と秋


ガラスのケースに入っているため映り込みが激しくとっても見にくい写真になってしまいました、すみません。。。
石・竹・紙・土・木

黒い石(硯材)のモダンなプレートや栓(木)の茶筒、竹花器(手前)、信楽(土)の碗など茶籠の中に収められているもの以外のディスプレーもすっきりと雰囲気がある。硯材のプレートは普段でもお取り扱いがあるけれども期間中は普段あつかっていない大きめの長方形のプレートなどもある。
おまけでミッドタウンの虎屋のお月見の展示もどうぞ・・・

黄色と白の丸い紙重なり具合で三日月だったり十六夜になったりするというとっても風流な懐紙(?)小さく干菓子がおかれていてかわいらしい。
秋の和菓子達

栗鹿の子をはじめ栗の和菓子が3種と練りきりなどの秋模様の和菓子が美しい。。。
というわけでLIVING MOTIFEのネットショップはこちら。茶籠は残念ながらネットショップでは販売していないそうです。ほんとはLIVING MOTIFEでは別件で行ったのだけれどもついついお茶のほうがメインになってしまった。。次回はそちらもご報告