来月号のミセスよりも早く公開、村瀬さんの茶籠セット新作 |

村瀬さん、村瀬さんとなんどもブログでお名前はでていてご紹介しなくてはとおもいつつなかなか書けなかったっが、村瀬さんこと漆器作家3代目村瀬治兵衛さんとその奥様の亜里様は去年からの伊勢丹のお仕事でご紹介いただいた数々の方の中でもっともその出会いに感謝している方の筆頭です。そして写真は来月のミセスにも掲載されるという籠に小ぶりな茶道具一式をセットしたなんとも粋で素敵な茶籠セットの新作。ミセスに先駆けてブログに載せてみました。籠はタイで村瀬さん監修で作ってもらっていて中のお茶碗や茶筅などもすべてこの籠にはいるように小さめに作っているそう。



嘉門はセカンドラインなのでお値段もファーストラインに比べてリーズナブル。ちなみにこの茶籠セットは10万5千円。リーズナブルといってもお高いわけで、私は毎月2万円づつ積み立てさせていただいている。。これだと車に載せておいてピクニックのように(?)お茶を楽しんだり、旅行にももっていけるということなんだけど。確かにこれだけまとまっていたらどこにでももっていって気軽にお茶を振舞えるというわけ。(本当に私がやれるのかはまた別問題だが・・・)
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シェーカー教徒の帽子ボックスをアレンジ

そもそも村瀬ご夫妻との出会いは2007年3月に伊勢丹5Fのステージ5というところでSISがはじめて2週間のイベントをしたときに私たちを4年前に発掘してくれた(?)H部長が’ちょっと、ちょっとこっちにいらっしゃい’と同じフロアーの和食器特選売り場で祭事をしてらした村瀬さんご夫婦を紹介してくださったのが始まり。お茶事の世界ではとても有名な漆器の職人さんでお茶の世界をまったく知らなかった私にお茶ももっと気軽に味わっていただきたくてリビングでもおもてなしできるようなお茶をご提案しているんですよ、とおっしゃりシェーカー教徒の帽子入れだったオーバルボックスに茶筅や茶托、茶碗、その他一式すべてセットしてモダンなそのセットをつかってお茶をたてていただいたのでした。お茶?なんか3回まわしていましたね、ぐらいの恐ろしく無知だった私だけれどなんせ怖いもの知らずでH部長の’いやあ村瀬さんにこのあいだ抹茶もいうなればインスタントのコーヒーみたいなものですからっていわれてすっかり気楽になっちゃってねえ’といわれたのを思い切り真に受けた。そうなんだ、インスタントコーヒーと同じね。それでその美しいオーバルボックスにちんまり収まった茶道具がかわいくて即効購入させていただいたのがそもそもの始まりでした。

7万円でこれがとっても好評でその後もこれに収まるようなお道具をいろいろな作家さんがつくってくれているらしい。
そう、このときは村瀬さんがいかにすごい職人さんか、お茶がどんなに深い世界なのか、なんて私は想像だにしていなかった。この後のお茶にまつわる顛末はまたの機会に譲るとして、初代村瀬治兵衛さんという方は向こうが透けるくらい極薄挽きを得意とする木地職人であの魯山人に見出されたという。そしてその後つくる器にはすべて魯山人のサインがはいっていてお手元にはまったく残っていないそう。まったくそういう世界に疎かった私は初めてお茶会でお宅に伺いみなさんが村瀬さんの作品の棗などを結構バンバン買っていかれるのをみて、大きいのは買えなさそうだけどこの小さいのかって見ようかなと手にとって拝見して裏をみたら35万円!となっていてあせって蓋ごと転がしてしまい失笑を買ってしまった。私の下手な説明をしていても仕方ないので村瀬治兵衛さんのHPをリンクさせていただくけどこの棗の木地の美しさやぴたりとふたの溝がしたの器にあうその見事さをみていると何年も木を寝かせてひとつひとつが手作りで何十工程のその細かい作業をおもうとすでに手のひらに収まる完璧な美なのでありました。そう、そういったこともすべてなにも知らずに無邪気ににっこり乱暴に飛び込んでいってしまった私だけれど、この村瀬さんをささえる奥様の亜里様がほんとうにおおらかでお茶目でご主人をさせえる良妻賢母。伊勢丹の今年のお正月の1F正面のディスプレーは伊勢丹始まって以来の食料品で虎屋さんとコラボして村瀬さんの作品が並んだ。そして5F特選フロアーでの企画や地価の食料品売り場での企画なんかにも亜里様はご活躍。それがあくまでもご主人をたてつつ控えめなんだけど明るくあれよあれよと進んでいってしまう。新しいお茶のライフスタイルのご提案すべくセカンドラインの嘉門を立ち上げ必ずしも日本の職人さんばかりではなくタイの職人さんまで巻き込みながらの試みは、ちょっと背伸びをすれば私たちもとりいれられる本物でありながら(だからこそ)日常で使ってみたいそんな品物ばかりです。