Richard Mille氏が熱かった F1を買うか時計を買うか |

コンセプトは「時計のF1」いろいろリシャール氏に熱くご説明いただいたけれも、ごめんなさい、ここに書き出してみたものの居心地がわるくなるくらいお粗末な説明しかできないのでこちらの記事を参照してください。 → http://doron.allabout.co.jp/s/070307/index7.htm
素人ながらざっくり見た目の感想をかかせていただくとまず分厚くてごつい3D構造で8箇所にビス止めされたフェイスもかなり大きくてインパクトがある。しかしいったん中をのぞきこむとその中はIt'a small woarldも吃驚な小宇宙がある。一つ一つが信じられないくらい複雑な形をしている小さな部品が重層的にその枠の中にぴたりと嵌まり込み震えるように動いてひとつの世界を形成している。その繊細でいてたった5cmにも満たない枠のなかの広大な宇宙に驚きを禁じえない。が、しかしそこまで感嘆してもお値段は2千万円です、と言われはい、そうですか、といえる域には達していない私。で、ここからが本題なんですけど、その時計の価値、値段云々ではなくこのRichardさんに本当に感心してしまった、私は。なにがってその気が狂ってるかのようなその情熱に。(気が狂っているというのは私の中では最上級のほめ言葉のひとつだ)もともとF1好きで時計業界の人でもなんでもなかった宝飾業界で成功していたビジネスマン。そこでの儲けを注ぎ込みお金と時間に糸目をつけず最高に美しい、最高の技術のまったく新しい時計を作るという信念のもとまわりの’気でも違ったか、大丈夫か’という声にもまったく動ずることなく’成功しないわけがない、なぜならこんなにすばらしい商品なんだもの。世界一すばらしいコンセプトと技術とデザインの集大成’という思いでまっしぐら。F1や時計が大好きっていうのはもういやと言うほどわかる。だって聞いている私たちがややちんぷんかんぷんになっていてもそんなことはまったくお構いなしでF1や時計の構造を説明しまくってくれている。その説明は半分もわからなかったけど彼がほとんとにこの時計がF1が大好きなんだっていうのは痛いほど伝わった。こういう作り手の思いって絶対に伝わる。反対にここまで作り手が惚れ込めない商品が世の中大部分だからだいたいつまらないんだと思うけど。凡人は迷うもの、売れるかな、ほんとにこれってみんなが好きかな、って。結局この時計は大ブレイクして30本うれればいいんじゃないか、なんていっていたのが今では年間2000本もうれていてウエイティングリストがいっぱいになるほどでショーケースに並ぶ暇もないほど売れているわけだけど。ある意味マーケティングなんてまったく無視。俺がいいっていっているからいいんだよ、いいにきまってるんだ、だって世界一の時計なんだ。絶対売れる、ほら売れた。あたりまえさ。というこの図式がほんとにラグジュアリ~なんですよね。そしてその熱気に取り込まれている人にはおんなじ魔法がかかっている。それがすごい。そしてその魔法にはかかれないんだけれども魔法の意味は門外漢な私にも十分伝わるのでした。ある意味Richard Mille氏は本物の魔法使いなわけでありました。残念ながらこの手法は本物の魔法使いじゃない場合使えないんだけれども。