マリンスキーバレエ Swan Lakeにオーラが見えた |
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2006年 12月 16日
少し前の話になるのだけれどもロシアのバレエ団マリンスキーの白鳥の湖を見に行った。バレエ好きの友人と年に2本ほど見る程度のバレエ鑑賞者の私はそれほどバレエに詳しいわけではなく、以外に古典的な物よりはマッシュボーンの白鳥の湖など新しい才能によって新解釈されているような舞台やその新しい試みに対する才能に感嘆するというタイプの鑑賞者だったので今回の王道中の王道というバレエは久しぶりだった。ちなみに最近それ以前に見に行った舞台はマッシュボーンのシザーズハンドとオペラとダンスの融合レ・パラダン-遍歴騎士だからその趣味が知れようというもの。が、しかし、本当にすごかった。マリンスキーバレエ団の白鳥の湖。その舞台がロシアの国宝と称されるというのは飾り文句ではなかった。世界5大バレエ団のひとつであることはもちろん間違いない事実なので主役でない人々のダンスのレベルの高さにまず幕開けから驚かされるがとにかく柔らかい。全てがまるでシルクの極上のシフォンを重ねたをたっぷりと重ねたような柔らかくもしっとりとした重みのあるようなそのバレエにもう目が釘付けになった。しかしそれは単なるこの舞台の感動の序章にすぎなかった。オデット姫役のウリヤーナロバートキナがあの例の有名なチャイコフスキーの白鳥の湖のオーケストラ演奏にあわせ舞台右手から後ろ向きでつつつつと登場したときに、まだ後ろ向きでただ登場しただけだというのに全身足元から鳥肌がたった。こんな経験は初めてである。そして彼女が踊りだしたとたん、本当に今まで見てきたバレエはなんだったのかというほどの衝撃を受けた。バレエがうまいとか技術がどうとかそういったレベルではまったくないのだ、だって人間が踊っているということがまったく信じられないのだ。まさに白鳥の化身、白鳥が人間の形に姿を変えて今ここに存在しているとしか思えない、存在そのものが奇跡としかおもえなかった。自分がここにいることさえ忘れてしまうような圧倒的な奇跡を目撃しているという感じだった。生まれて初めて私は他人のオーラをみてしまいました。見ようともしていないのに彼女の周りにだけすごいオーラの光がでていた。震えるような足の動きや指先の動きに応じて光も揺れる、というすごい舞台だった。繊細ではかなげでまるで蜃気楼のように触れてしまえば消えてなくなってしまいそうなほどのデリケートな白鳥の化身が現実にそこにいた。あんなオデット姫に出会ってしまったら王子じゃなくたって命でもなんでもかけてしまうだろう。ほんとにもちろん新解釈の舞台やその才能にも感嘆してやまない私だけれどもが、しかし、ほんとうにこういう何百年もの伝統の中で培われてきたこういったバレエ団とその世界中のバレエエリートがつくるこういった芸術はまさに圧倒的圧巻でありただただ感嘆し、その神様が祝福しているとしか思えないすさまじい才能と伝統とそれをささえるないなみならぬ継続的な努力の前にひれふし涙を流すという奇跡の体験だった。ブラボー。
by suiteinstyle
| 2006-12-16 10:52
| 青井的芸術鑑賞
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