30th東京国際映画際2017オープニングスペシャル’空海’私は中国大河ドラマが大好きで、中国で大ヒットした’女医明妃伝 雪の日の誓い’の明の7代皇帝をホアンさんが演じていらしゃったので、今回お近くで拝見できて嬉しかったww。中国でも好感度男優No.1にも選ばれているらしいです。
夢枕獏さん原作、構想から17年
(c)2017 TIFF
しかし私、相当早合点して空海の伝記物かと思いこみ25日の世界に先駆けて行われた特別フッテージ映像の上映に先駆けて空海が若かりし日に書いたという「三教指帰」などの空海本何冊か読んで臨んでたんです。しかし映像みて完全に勘違いしていたことが分かりました、こちらは夢枕獏さんのファンタジー映画だった!
空海の役は染谷将太さんが遣唐使として唐に渡った若き大天才の僧侶として、そしてあの楊貴妃の詩長恨歌の作者白楽天を中国の人気俳優のホアン・シュアンさんが演じる。この2人が相棒となり黒猫の奇怪な事件の謎を追うという歴史サスペンスww。獏さんの若い時の作品で中国に取材にゆき構想17年の大作。日本のみならず中国でもベストセラーだそう。
英語のタイトルが’Legend of the Demon Cat'

あまりに私の想像と映画の内容が違っていて、始め映像をみてちょっと面食らってしまったのですが英語のタイトル’妖猫伝説’を見てちょっと納得。。そうか。。ポスターも天才空海と白楽天の超スペクタル史上空前の極上エンターテイメントだった💦。

ちなみに染谷さん、もう堂々の中国語での演技です!それもそのはずベネチア国際映画祭で新人賞、日本アカデミー賞でも受賞と若手注目株の俳優さんですね。そして楊貴妃役の方も流石傾国の美女お美しい・・台湾のチャン・ロンロンさん。
長安の都が蘇る!


それと6年かけてまったくの更地に建設してしまったという東京ドーム8個分にもなるという長安の都。。。
150億という巨額な総作費用をかけて常時350人のスタッフ、日中の豪華キャストで完全中国ロケという贅沢な映画なわけです。
日中国交正常化45周年記念事業って?

「さらば、わが愛」や「キリング・ミー・ソフトリー」の中国の巨匠チェンカイコー氏が監督、日本が誇るエンターテイメント作家の夢枕獏氏原作、日中豪華俳優陣出演、おまけに空海のお話で総製作費150億!確かにこれだけでも十分な広告宣伝文句です。
ただ私は初めの思い込みが強すぎて10分間の特別フッテージの上映を見た後映画館に足を運ぶか一瞬迷ったのですが、記者会見に伺ってこれは絶対伺おう!と決意しました。
記者会見には内閣官房副長官の西村康稔さんや中国大使館の方のほかに角川の会長の角川さん、夢枕獏さん、松坂慶子さんなどがいらっしゃいました。
「交流映画上映会」開催まで
今年は日中国交正常化45周年、そして来年が日中平和友好条約締結40周年。随分前からこの空海の映画製作の話はあって角川さんによれが構想10年、製作決定から7年立っているそうです。というのも映画製作における日中間の様々な政治的な問題があったということでここまで時間がかかってしまった。
今回この記念すべき45周年に向けて日中両政府と国際交流基金、また日中両国の映画人が一丸となって文化交流のために、日本と中国の各3都市で交流映画上映会を行うことが決まり、映画「空海」もその象徴的な映画として製作され今年の年末に北京で公開、そして日本では来年2月に公開されることになったそうです。
それぞれの国でお互いの国の映画を上映!
時に難しい問題を抱える日中関係ですが、このようにきちんと真摯に日中両国の文化的交流を通じての相互理解を深めていく努力を、映画事業に関して行われてる事を初めて知り、本当に嬉しく思いました。
映画は現代の遣唐使船!
「空海 Ku-Kai」は まさにそんな日中のハイブリッドな文化交流の象徴的な映画として製作された事を知り、これはそういった意味でも是非映画館に見に行かなくては!と思った次第です。
夢枕獏さんが空海の言葉として
「空しく行きて満ちて帰る」
(日本を立つときは何も持たなかったけれど帰国するときには密教の奥義を持ち帰った)
という言葉を紹介されれて「映画は現代の遣唐使船です。それも双方向の。。。」とおっしゃっていましたが本当にそうなればいいなと思います。
中国の映画産業は日本の3倍!
今年の12月には中国3都で日本映画9本が上映される大規模な日本映画際が、来年3月には東京、大阪、名古屋で新たな中国映画が10本公開される中国映画際が開催される予定。そして中国の映画産業は日本の3倍、経済的にもとっても魅力的な市場。
昨年中国にもっていった日本でも大ヒットした「君の名は」はなんと100億円近い興行収益に角川さんも驚いたとか。そして今度日本に来るという中国版ランボーともいわれる大ヒット映画「戦狼2」はなんと興行収益1000億円!!まさに桁違い。。
原作は西村寿行による長編小説『君よ憤怒の河を渉れ』で高倉健さん主演の映画のリメイク『追補 MANHUNT』は44億円を投じて中国で製作されているとのことですがダブル主演で日本からは福山雅治さんが出演。
確かに興行収益を考えれば日本よりずっと製作費もかけられるし、そういった映画に日本人の俳優さんが出演するというのも国際的な活躍の場という意味でも日中の映画を通じた文化交流という意味でもとっても素敵なことだと思います。
日中協力して世界へ

今回中国人のディレクターの方とお話する機会があり、彼が言っていたのは日本の小説で中国でもベストセラーになっているものがありそういった作品を世界的な中国人俳優に出演依頼をして、日本と中国で撮影しハリウッドに持って行くという企画もあるそう。以前より国際的に活躍する中国人の俳優さんが少なくなっているという危惧もあるそう。ジャッキーチェーンさんやトニーレオンさんとかに続く俳優があまり排出されていないとか。。確かにそういわれてみれば。。
こういった企画で日中双方にとってWin-Winでとってもわくわくするようなお話がどんどん現実化していったら取り巻く世界もどんどん変わっていきそうでとても楽しみ!
というわけでその第一歩として是非映画館で「空海 Ku-Kai」観てみましょう!
日本は来年2月公開予定です!
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