「銀座和光」というデパート |

こんにちは、今日衣替えで冬物を一気に預けていた冬物を倉庫から運んでもらって春夏物と入れ替えました。1年に2回のこの作業結構大仕事ですよね。特に冬物はかさばるので夏物を出しても大してスペースが空かないし。。ウオーキングクローゼットの中がぎゅうぎゅうになってしまいました。
ところでこちらはご存知銀座和光で毎月出ている機関紙「チャイム」です。そしてこちらは2005年4月号・・どうしてこんな古いものを引っ張りだしたかというと先日どうしても「和光」でなくてはならなかった品物を購入して改めて「和光」というデパートの存在意義に思いいたったからでした。。
創業当時お世話になった・・

SiSを創ったのは2004年ですが、まだ創業して間もない時にたまたまご紹介いただきSiSのベッドリネンを和光様でお取り扱いいただくことになりました。こちらはフローラというシリーズのベッドリネンですが和光様向けオリジナルということで足元2隅に取り外しができるタッセルをつける加工をさせていただき、販売させていただきました。
タッセルが世の中でこんなに流行るちょっと前だったこととこちらのデザインが和光のお客様のツボにはまっていただけたようで本当にとても沢山売っていただきました。
そして当時はあまりに世間知らずで私達はよくわかっていなかったのですが一番初めに和光で扱っていただけた事がとてもラッキーでした。というのは検品は「世界一」厳しいと言われるくらいで本当に見えるか見えないかののちょっとした事でもはねられてしまうのは有名な話で和光の検品を通ったら世界中どこでも大丈夫とメーカーの間では言われていました。
その後伊勢丹や三越でのお取り扱いをしていただくことになりましたがやはり初めに和光にいれていただいたというのは信用につながったと思います。
ブランド品ではない「良い物」

そんな和光様に久しぶりに訪れたのは先週末・・・おばが90歳の大往生で久しぶりに親戚一同が集まる葬儀でした。お葬式というのは本当に不思議なもので伊丹十三監督の映画ではありませんが、大往生だったこともあり哀しい中にもなにか喜劇に通じるようなおかしい場面がここかしこに。。久しぶりに会った一人の叔父が「りかちゃん、すっかり綺麗になっちゃって・・・」って叔父さんは私がいくつになったとおもってるんだろう。。
そしてそのときに意外とこういう時のバックがなおざりになってしまっているのを父に指摘されてはっとなりました。準備しておくのも何か気が引ける物なので、その日はその足でそのまま銀座にこういう時のためにバックを買いに行ったわけです。
「ブランド品ではなくきちんとした物」と考えた時一番初めに思い浮かんだのが和光でした。取引当時に和光様より一番初めに言われたのが「うちはも安すぎても、かといってものすごく高すぎても駄目なんです、本当に良い物をほどほどのお値段できちんと販売します」ということでした。
確かに・・こちらのバックは冠婚葬祭のバックの売り場にあるのですが立体的な織りのハンドバックとちょっとした荷物をいれるチャックがついたトートバックです。どちらも黒一色で仕上がっています。ハンドバックの種類は8種類ぐらいありましたが、どれもとてもきちんとしていて端正。こちらは和光オリジナルで袱紗もはいるようにつくられた長年のロングセラーだそうで5万円くらい。
こちらを手にとり一目で気に入ったのですが、一応念のため向いの伊勢丹三越と松屋にもうかがってみました。両デパートのフォーマル売り場で扱っているのは、同じ国内の服飾のブランドの物で値段は和光の半分くらい。黒一色であまり差がつきにくいデザインなのですが、可愛すぎるリボンがついていたりつるりとした生地であまりにシンプルすぎたりででどれも気に入らすに結局すぐに和光に引き返しました。
「良い物」って?

ある意味ブランドを買うのは簡単ですよね。(まあ金額の問題はあるけれど)でもいざブランドじゃなくて「良い物」ってどこで買えるか?というと意外とその答えは難しい。もちろん「和光」もブランドなんですけれどもブランドの表示は少なくても表からは見えない、でもブランドのタグやすぐにそれとわかるデザイン以外で「良い物」ってことだけは一目でわかるという2点をクリアするのは意外と難題だと思う。
奇をてらわず品が良くて流行廃りではなく長く使えるものってことですよね。特にこのようなバックはおそらく皆様一生に一つ買うくらいなもので1年に1回程度をずっと長く使うという代物です。それを和光様は綿々ときちんとやってらっしゃるわけです。すごいなあ。。ものすごく儲かるかと言われたらそうじゃないから他のデパートとかではありきたりの物を置いているわけでしょうけれど、そこをきちんと手間をかけてそしてずっとやり続ける。このあたりが老舗の老舗たる所以でしょうか。
和光のお土産バック!

とはいえ、冠婚葬祭のこのバックはともかく後いったいそういった品物で必要なものって何があるのだろう?洋服はファーストリーテルに象徴されるような事になってしまっているしその両極端にはロゴが売りのラグジュアリーブランドもある。各言う私だってここ数年和光でお買い物とかした事がなかったし。
日曜日はやっぱりお休みなんですか?ととっても接客の感じが良かった店員の方にうかがってみたら「いえいえ、もう3年前から日曜日もやっております」とおっしゃっていました。。そ、そうか。。やっと3年前からなんだ。。そう、私達が納品させていただいていたころには倉庫も銀座にあったんですよ、和光様は。とてもきちんとしたご商売、だけれどもさすがにそれでは厳しいだろうな・・ こんなご時勢では。。時代に流されずかといって取り残されずにやっていくのは。。余計な心配ですが・・
こちらは先着2000名様に今月配っていた和光のオリジナル折りたたみバックです!宣伝してくださいね!とおっしゃっていたのでご紹介しておきま~す。5X8くらいのポーチがチャックをあけると和光の時計台や建物を白黒でデザインしたオシャレなお買い物バックに変身!モノクロでオシャレに仕上げていただいたのが嬉しい。