白襟マニアの白襟狂想曲 |

こんにち、青井です。今日は東京暖かったですね~、コートを着ていらっしゃらない方がいっぱいいました。今日またSiS初のウェアのミーティングがあり新たな布でのサンプルの試着会がありました。そしてこのSiSのウェアーを作ってくれている「Atelierしつらえ」のドラマトゥルクの肩書きを名乗る大悟さんとサカイのパタンナーだった大沼さんに私はもう一つ個人的お願いをしているのです。
レナランゲの黒の半袖ニットの襟を新たに

こちらはレナランゲというドイツのブランドの半袖の黒ニットですがもう10年近く前に購入したもの。折りたたんだようなデザインの白いオーガンジーに黒のリボンが回っていて着脱式になっていてとても美しい仕上がりでよくきていました。10年ほど前一時レナランゲを着ていた時期がありましたが、テイストが変わり今はレナランゲのブランド自体は今はすっかり着なくなってしまいました。でもこのセーターだけは着易いので衿をはずして中にノンスリーブの白シャツや長袖のシルクの丸襟のシャツなどをきてきたりしていましたが、いかんせん下にシャツをいれるとやっぱりもたつくので白の付け衿のすっきり感はでないのですね。
そんな中昨年お友達に誘われて久しぶりにレナランゲのショーに行ってきたのですがそのときのゲストのスタイリストさんが「レナランゲといえば白襟ですね、ヨーロッパではレナランゲの白襟のニットが良家の子女のまるで制服?とおもわれるほど着られています。ですからレナランゲは毎年かならず白襟のニットをデザインを代えてだしているのです」ということでした。へ~しらなかった。。トップイラストもレナランゲのHPからです
実はずっと以前から探していました

以前から白襟が好きで白襟がついた洋服はいくつかもっているのですが、アメリカのTVドラマで「CLOSER」という人気ドラマを数年前にみていたときに主人公の40代の刑事ブレンダが半袖白襟黒ニットを着ているのをみて、そうだ、私もあのニットの付けえりを作ろう、そうしたらまたあの洋服も着られし。。。とおもっていたのでした。それで大悟さんに相談すると「一人ひとりのいろいろな要望にオーダーメイドでかなえていきたいんです」とおっしゃってくださってこんな小さな仕事も請けてくれました!
それでこんな感じという絵を描いて渡したところこうやってイメージの衿の型紙をつくって仮布をピンで留めてもってきてくれました。わ~い。
初めは私は角がとがったやや多きめのシャープな衿にしてもらおうとおもってお願いしていたのですが細めの優しいラインでもってきてくれました。初めコットンの鹿の子の生地にしようとおもっていたのですがいろいろはなしているうちにシルクの黄色の少ない白にすることにしようということになり、そうなるとラインはこの細めの○がいい!と思えてこれでお願いすることに
レナランゲ2011AW

今日生地をいろいろもってきてくれたのですがようやく決められたのでそれで作っていただけそう。楽しみです。こちらは昨年秋冬のレナランゲの長袖ニットですね。

こちらはやはり同じシーズンのレナランゲの黒のワンピースについた白の付け衿。上のニットもそうだけれどやっぱりラインやちょっとした切り替えしとかはすごく綺麗。こういっては何だけれど私の中でのレナランゲのイメージはやや中途半端な印象。系統としてはシャネルとかだけれどもちろんシャネルじゃないし、なんというか品質はいいしデザインも悪くはないけどフェラガモの洋服などと同様にちょっとおばさんぽいというか苦戦しているブランドという感じがしていたけれど、そんな白襟という強みがあったんだ。余計なお世話だけれどこれをもっと強く打ち出したほうがいいのではなかろうか。
プチバトーXDidier Ludot(ディディエ・リュド)

私は実はプチバトーが大好き。2X2のTシャツ本当に気持ちがよくて着易いですよね。おまけに子供服から出発しているのでサイズも14さい、16さい、と細かく分かれていて大人も幅やサイズをちゃんとぴったり選べるのが気に入っています。
そのプチバトーとフランス女性なら誰もがあこがれるというリトルブラックドレスのデザイナーとして名高いディディ・リュドのコラボでできたこのブラックドレスシリーズは昨年VOGUEなどでも取り上げられました。私も美容院でVOGUEをみて値段もあまりにプチプライスだったので即刻プチバトーにいってみると即日完売してしまってもし入荷が万が一あれば(ほぼ望みはないといわれた)ご連絡ということでがっかりして帰宅しました。しかし数日後運よくキャンセルがでたということでご連絡を受け購入しました。子供の分まで。しかし・・・子供はよくきていますけど私はまだ一度も実際きていません。ラインはさすがに本当に綺麗なのですが全部コットンでさすがにちょっとなんというか学生ならともかく私の歳では・・ということになってしまって。でもやっぱりオークションにだすのも惜しく持っていますが。
ランバンが作ると・・・

こちらは以前たまたま見ていたアイルランドのセレクトショップのネットでシーズンオフと円高でもうプチバトーのコットンより安く購入できたランバンの大好きな白襟ドレス。ほんとたかが白襟と侮るなかれ、デザイナーによってこうも解釈がちがうんですね。こちらは薄いしなしなのポロシャツの半そでドレスですがそれに白襟が凛々しくついています。かっちりした衿の形なのに生地はオーガンジーのパリッとした生地なんですね。真ん中にビジュがついていて。ほんとなんてエルバスなんだろう~と惚れ惚れするような絶妙なバランスなんですね。プチバトーのそれは似合わなかったけどこれはいいんですよね。。
和服でも長じゅばんには毎回洗い立ての半襟を掛けて着ますよね。衿を後ろに抜くのはその衿が汚れないようにするためだったらしいです。白い衿ってやっぱり古今東西ある種永遠の定番的美しさがあるのではないでしょうか?私なら女子高生の制服はこれにするけどな。
半そで黒ニットの付け衿の仕上がり今からとても楽しみです。