ブランドの選択ー PRADA2012春夏 |

こんにちは、青井です。今日は雨が降り出しと思ったら真冬の気温ですね。寒くなってきました。さて6日火曜日の夜はPRADAの2012年春夏コレクションが江東区の倉庫で開催されました。実は東京のPRADAがコレクションをするのも数年ぶりながら、会場をプラダ青山店以外の場所で開催するのも初めてなんですね。そしてごらんのように2012年の春夏のテーマは車で会場にはクラシックカーを十台ほど運びこみ、300名のゲストには送迎のハイヤーまたはベンツ(!)をつけたという気合のいれよう。私は無論ハイヤー組みだったわけですが後で聞いたところによるとなんとこのイベント用に300台の白のベンツを借りてきていてあまっていたとか。ベンツに乗って帰ればよかったのに、あまってたんだから。っていわれましたけど・・すごいですね。バブルのころならいざ知らず。
車の排気口を模した(?)靴

なので大体会場の場所は江東区とはわかっていたもののつれていかれるまで正確にはどこでやるのかわかりませんでした。本当に普通の倉庫街を一夜のためにまるで大きな車庫のようにしつらえ、つなぎをきたモデルだか俳優の卵の子たちを車の前にたたせショーは通常3回くらいはするところ300人限定の1回制で半分以上がプレス関係者というイベントを急遽3週間ぐらい前に決めて開催した模様です。たまたまご紹介いただいた方が今回のイベントを任されたアメリカ人のプロデューサーと日本の現場の人達をつなぐ通訳の方でした。お話によると22日ごろに決まりそれはありえないほどの短期間でこの会場を仕上げたとききました。

PRADAは先日中国で上場して大きく資金を集めていて、これからのメインターゲットは中国にシフトしていくのはどこのラグジュアリーブランドも同様でしょう。もちろん今後の経済状況を考えれば当然のことで今回のこのショーもすでに上海だから北京だかでラウンチされたものを急遽東京にも持ってきたようです。PRADA青山本店とてとてつもない大口顧客は中国などから飛行機でやってきています、特に震災前までは。震災後閑古鳥が鳴くような状態だったのが最近さすがにすこし観光客ももどり復活してきているようですが、ここでひとつ大掛かりなてこ入りを!ということだったのでしょうか。なんと今回はデザイナーのミウッチャ・プラダまで来日するという触れ込みだったのですから。
しかしミウッチャこなかった。。。

車がおいてある会場の奥にまた別の会場が用意されステージ設定になっていました。発泡スチロール(?)でできた車の模型型の椅子が1Fのところに設置されそこにはどうやらVIPというかモデルの子たちが座っていましたね。なぜか私の正面あたりのブロックはスーツ姿のおじさんたち。。。コレクションは今回私はかなり奇抜。というのは車テーマでエルビスプレスリーのころのイメージで靴とかも排気口を模したものでかなり奇抜な靴まで「可愛い」範疇にいれる私ですけど今回はちょっとすごいかもです。
メンズコレクションも

がしかしもちろんコレクションをみるのはとっても楽しいです、もちろん。スタッズのちりばめられたメンズやピンクや黄色など明るい色調のプリーツの軽いワンピース、シフォン生地の車の模様(これは可愛かった)や炎のモチーフ(?)のワンピース、車モチーフがアップリケ(?)状についている皮のスカートなど、モデルもたぶん着替えなどなしでほぼ服と同数のモデルを使うというお金のかけよう。しかし最後に登場するかとおもってとってもとっても楽しみにしていたミウッチャはいませんでした。私の隣の人とかも「え~~~!!」といっていたのでたぶん楽しみにしていた人も多かったのでは。こういったデザイナーの世界観をデザインした洋服や靴やバックのファッションアイテムだけではなく、イベントという3Dのなかで一同にみれるというのやはりそのデザイナーが感じている今を強烈に体感できるし、お客などの参加者も含めた一瞬のライブというかアートでもあるわけですよね。そのかわり主催者はすごいプレッシャーだとおもいます。
お料理はすごくよかった!

また車の会場にもどって立食でのお料理でしたがこれはすごく美味しかった、吉兆で人数分会席料理風に
すっぽんのお吸い物とか、フカヒレがゴロンとはいった茶碗蒸しやら、カニにマグロにロースとビーフとどれもとっても美味しかったです。

こちらはゆずの中になにかはいっていた。。(暗くてなにをたべてたのかよくわからず・・)
映画キルビルに出てたとかいうバンドまで・・・

私はぜんぜん存じ上げなかったのですけどバンドの方もはいっていました。う~ん?どなただろう。。
つなぎの後姿にはおそろいの車のプリント

イケメン風(笑)の男の子たちの背中にはおそろいの今回のアイコンの車のプリントが!整備士ってことね。


今回プレスの方が多いということで会場には雑誌の編集者や編集長、大御所ファッションジャーナリストの方方はじめ、女性誌のモデルさんたち(ヨンアさんとかレナさんとか麗子さんとか・・実は私よくお名前がわからないのですとかショーのモデルさんたちもいました。また若手の女優さん水原希子さん(ほんとすっごく可愛い!)と松田龍平さんの奥さんの太田莉菜さんが群を抜いてかわいかったかも。
お客様はお約束のPRADAで来場

お客様は暗黙のお約束で皆様PRADAを着て来場されていますよね。しかしこのまったくPRADAなんて着ていない子達は先ほどのショーで春夏コレクションをきていたショーモデルの子達が私服に着替えてパーティー会場にきているもの。本当にね・・。安いTシャツだろうがジーンズのショートパンツだろうが顔の大きさが半分しかなくて普通の人の胸のあたりから脚が伸びているこの華奢な子達がなんて綺麗なこと。反対にまったく彼女達が着ているのをみても参考にならないということではあります。
会場の車もとっても綺麗

会場の車は日本のクラシックマニアの方からアメ車を中心にお借りしてきたということで、本当に中の計器にいたるまで大事にお手いれされているのが伺える「愛車」ばかり。一つ一つ中もゆっくり見させてもらいました。
勝負は翌日から3日間の受注会

パーティーも三々五々解散になっていくわけで送迎付なのでハイヤーかベンツで自宅か希望の場所まで送ってもらう仕組みに。しかしこれだけ大掛かりに行った今回のイベント、もちろんPRADAもしっかりこの分は回収しなくてはならないはずだがこれは翌日から3日間青山店で行われる受注会にこの足で流れていく模様。しかしこの経済状況の日本でそれがどれくらい可能なのかは疑問。かなり厳しい予想もたつのですが。ただいろいろあった2011年それでも東京で日本でこれだけ大きなイベントを仕掛けたPRADAに’いいね!’なのでした。世界のビジネスの関心が中国一辺倒になってしまうのはあまりに悲しい・・。