天才クリエーターチームTeam Lab 猪子寿之 |

こんにちは、青井です。スティーブンジョブス氏が亡くなりましたね。マイケル以来の大ショックです人生を思い切り生ききり文字通り世界を一変させました。ああ・・残念。もっと彼の作品を見たかった。。。しかし今回ご紹介するこちらの作品はある意味この日にぴったりすぎるような映像作品TeamLabを率いる猪子さんの「生命は生命の力で生きている」です。TeamLabの作品はNHKの美の壺のオープニングタイトルなどでもお馴染みかもしれません。
ずっとご紹介したかったのですが言いたいことが有りすぎて延び延びになっていましたが今回満を期してのご紹介。こちらを購入したのは6月の終わりに台湾で猪子さんが台湾で村上隆さんと一緒に行なったという「生きる」という個展でのこと。それがようやく先月の末の家のリビングに取り付けが完了したんです。というのも52インチもあるスクリーンで壁を壊して配線を隠すなどの大工事の末にやっと無事納品(涙)。このアートとインテリアの関係は次回に書くとして今回はまずなともかくその作品とTeamLabと猪子さんをご紹介しないと。私の知り合いは日本のスティーブジョブス、もしくはAppleになるかもしれない!と絶賛するぐらいですから。リンクを貼った村上隆さんのコメントはほんとに正鵠を射てると思います。(2チャンネルでも相当お騒がせだったらしいし・・)
書道家「紫舟」の作品に四季の画像をアドオン


COOL JAPANでもご活躍だった書道家の紫舟さんの「生」という字を一本の樹に見立てその生という樹の回転をを中心に日本の春夏秋冬が日本画風に3Dの映像として52インチの大画面に立体的の浮かびあがってくる映像作品です。。本当にみていただくのが一番いいのですが著作権とかの問題があって私が映像をアップできないのがとっても残念なのですがミラノで行われた展覧会の模様をどなたかがYouTubeでアップしていたのがこちらであります。本当
は本物の映像のほうが数十倍かっこいいのですが・・
始まりは墨一点から
書き出しの墨汁が滲み生が鮮やかに描き出されれますが3Dの生の文字は知らないでみれば生の字というよりは樹木が回転しながら描き出されている感じ。ちょっと書きながらこうした説明が野暮なくらいで気が引けるのですが・・
小雪のふりしきる冬

「生」の文字が墨で描かれたとおもうといつの間にかその文字が枯れ木に立体的に変化し雪のちらつく「冬」景色が始まる。鳥が一羽、二羽と樹に泊まって飛び去ります。
季節は巡り命の芽吹く春へ
雪の中紅白の梅が咲き出し春へ・・。そうですね、日本の春は新芽が芽吹くより梅が咲く頃から始まるのかもしれませんね。
豪華絢爛の生命の輝き

松の樹木が生い茂りそして生の文字を覆い隠すほど。花々が咲いて蝶が生を謳歌するように舞い圧倒的な生命力と沸き上がるような喜びが感じられます。
やがて秋へ
生命の輝きも移ろそしてまた静寂へと向かっていく道程。
巡る命と生
一旦無にかえったような画面ですが作品自体はリピートされていくのでまた季節と生は巡りゆきます。本当にこのように順番に解説すること自体あまり意味をなさず味わうしかないのですが、とりあえず。
この作品自体は言うまでもなくアートだし猪子さん自身ももちろんアーティストですけれど、彼はもともとはアーティストではなくTeamLabという会社を率いるCEOでありとても素晴らしビジネスマン。確か東大の数工学だかの出身でシステムの構築などを請け負う会社がもともと。「オモロイ検索エンジン」とかABCクッキングを成功に導いたといわれているシステムを作ったのは10年ぐらい前なんだろうか。私自身はお目にかかったことはないんだけれど実は4~5年前から「天才猪子!」と私の周りで騒いでいる人が若干1名いて、私的にはとっても興味があったんです。
必見スヌーピーが鳥獣戯画の中で動いてる!?

このリンクのFLASHは絶対見てください!「花紅」とタイトルでなんと墨絵の鳥獣戯画の中をスヌーピーが動いているという作品。2006年にスヌーピー生誕XXX周年とかいうイベントでいろいろなアーティストがライフスタイル展に出展したようですが出色の評判だったTeamLabのこちらの作品をみて私は衝撃を受けました。もしかしたら今でも猪子さんの作品で一番好きかもしれないけれどなんて可愛いくてクールなんでしょう!いろいろ解説もついているのでみてみてくださいね。ほんと私村上さんよりずっと前から猪子さんのこといいと思ってました(笑)!
フランスルーブル宮でも話題騒然

2008年フランスのルーブル宮殿のエントランスでの作品もすごいインパクトですね。日仏交流150周年記念「感性kansei Japan Design Exhibition(日本のデザイン展)」(フランス・パリ、ルーブル宮・国立装飾美術館)にて、会場メインホール空間をチームラボがプロデュースといことです。ほんとJAPAN COOL、これは世界に行ける!
引きこもり女子高生も展示?

リンクの下の方にもありますが2007年のミラノサローネでは花紅の作品の他になんと引きこもりの女子高生を展示!?してミラノサローネでなんとかっていう大巨匠もふくめ(誰?)大注目を浴びたというのもあるらしいです。これ笑える。すごいですね。。。ほんと。TokyoGirls
リンク先の記事でいくつかインタビューものっていますが、もともとはビジネスのシステムの分野で革新的アイデアを打ち出して結果をだしてきて請負料は相当高いが仕事は完璧で結果を出してきたというビジネスや理数系からアートの世界に切り込んできたイメージ。「クリエイティビティー」という言葉はもはやアーティストの専売特許でもなんでもなくビジネスとアート、もしくは最先端技術と鳥獣戯画や水墨画が結びつくことでまったく新しいものが思いもよらない所から生み出されている、というのが驚きであり、ある意味PCを単なる道具がら作品にまで昇華させてしまったスティーブンジョブス氏などもちょっと彷彿させるんだと思います。
日本の生きる道はほんとここにしかないんじゃないかな。。と私はつくづくおもうのです。デザインという切り口を全ての分野に。そこに革新と未来がある気がする。結局「無」から新しい物が生まれるわけではないと思うのです。生命が生命に生かされているように、古いものと新しいもの、もっともかけ離れているもの同士を結び付いて新たに生まれれう創造性。クリエイティビティーって今までもずっとそうだったんじゃないのかな?などと考えています。
そしてこの世界で11点販売されたこちらの作品。なんとパリにもっていったときには台湾で販売した価格の5倍になり即日完売だったとか。。こういうのもほんと嬉しい。。。別にうるわけではないんだけれどアーティストと一緒に共有できる喜びはコレクターの特権ですね。
しかしこの作品を家に持ち込んで飾るというのは大変なことでした。インテリアとアートの共存について次回はレポートします。壁壊して(!)電気線を壁に隠し壁の塗装を全面かけかけるという羽目に。。。