2011年HRWチャリティーパーティー開催 |

こんにちは、青井です。今週はイベント目白押しで先ほどアップさせていただいたセミナーの後にこちらのヒューマンライトウオッチ(HRW)のチャリティーパーティーが夜ホテルオオクラで行われました。本当にこれは是非皆様にもお伝えしたいとてもすごい活動なのでちょっとイギリスレポートはおやすみをして今週はイベントフォーカスでお伝えしようとおもいます。去年もちょっとブログでもご紹介しましたが、今年のパーティー参加者はざっと去年の2倍になり300人ほどいたみたい。
HRWとは?

NYに本部をおくHuman Right Watch(HRW)はアムネスティーと並ぶ世界最大国際人権NGOでジョンソロス氏もバックアップする。日本では欧米以外に設置されたはじめてのケースで3年前に立ち上がりました。日本オフィス代表の土井香苗ちゃんは去年から大活躍でAERAなどでも彼女の特集ページなどが組まれたりNHKの番組のコメンテーターとして出演したりと大活躍なのでご存知の方も多いとはおもいます。もともとは東大→弁護士というキャリアから3年前に東京オフィスを立ち上げて立ち上げ当初からの評議会に近しい人達がいる関係で苦労を聞いていたので本当によくぞ3年、パーティーを初めて2年でこれほど大きくなったものかと目を見張る。ちなみに東京オフィスの評議員の会長はマネックス証券の松本大さん。同じテーブルの友人がいっていたけれど「あの香苗ちゃんのピュアさにみんな応援したくなる。ほんと日本の宝だよね。」AERAの記事によれば彼女自身若いときに親からの人権侵害を受けていたとという経緯もあるということでそれがあの情熱の一旦になっているのだと思う
虐殺、拷問、弾圧・・世界で起こってる真実

世界に300人ほどいる調査員が世界80ヶ国の人権状況を監視し問題があれば解決法を考える。方法として主なのは詳細な調査報告書を作成し公表しその国に友好国や国際機関を通じて圧力をかけること。超サインは実際に現地に行き現地の人と話、写真をとり、裏をとり詳細なレポートを作成する。その正確性は各国でも高く評価されていて実際にいままでに色々な問題を解決する手掛かりとなってきたそう。
写真は今年このパーティーで『アリソン・デ・フォージュ人権活動家賞』を授与され称えられたチオピアのヨセフ・ムルゲタ氏のスピーチ。
実際エチオピアで理不尽に殺された人たちの家族の悲しみの映像なども映される。去年きていたロシアからの調査員ターニャさんのスピーチを思い出すがこういったことが暴かれるのを恐るあまり調査員は何人もロシアで暗殺されているという事実。ある国では7年以上も投獄され拷問される調査員もいるという凄まじい活動がレポートされる。ターニャさんは今年は映像でコメントを送ってくれていたけれど「よかった・・生きてた!」というのが私の第一印象。だって去年ほんとみんなが彼女の生命をあやうんでいたのだから。
日本も人権侵害?
しかし今年はその映像をみながら思うのはやはり日本の震災。たしかにエチオピアの惨状にも胸が痛むけれど実際震災以降もしかしたら同じくらい日本の状況だって酷いということに改めて愕然とする。日本人も日本政府によって人権侵害されていないか?実はこれは乾杯のスピーチの時に出井さんがおっしゃっていて私も本当にそのとおりだとおもったのですが、放射線量も正確にわからず、正しい情報も把握できず、被災されてその後避難生活を余儀なくされている方達はもとより日本人全体がまさに人権侵害を受けているということ。乾杯をしなくては、元気でがんばらなくてはいけないのはわかっているけれどやはり心の深いところではとてもそんな気分になれないというのが私たち日本人全員の心情。でもやっぱり頑張って乾杯しましょう、これからの日本のために。日本政府のやっていることに賛成の人は乾杯しなくていいです。ってほんとだ、その通り!と思ってしまいました。
滝川クリサヘルでお馴染み(?)のサヘル・ローズさん

そして今回もっとも感動的だったスピーチの一つが司会を務めたイラン人のサヘルさん。芸能活動をしていて私はわからないのだけれど滝川クリサヘルで滝川クリステルさんと共演してるのかな?(滝川さんもいらしていましたよ!ほんとお姫様みたいに綺麗!)ほんと明るくて面白い方だなあとはじめはMCを聞いていましたけれどちょっと司会の合間に自分のおはなしをされていました。8才のときに日本人のお母さんにアダプトされて来日するまでイランの孤児院で育ち、それは酷い環境で誰も子供たちの名前を呼ばないし誰にでも生まれてきた意味があるはずなのに自分もどうして生まれてきたのかずっと考えていたそうです。でも日本に来て今はとっても幸せで生きていてよかったと。そして夢はいつかイランに行ってそこで孤児院を立て自分のような大勢の子供たちを助けることだそうです。こうやって書くと本当に文章が陳腐になってしまいますけれど、土井さんも私のテーブルでもちょっともらい泣きしてしまうくらい、彼女の今のその明るさやおおらかさや母性愛まで感じられるような神々しいくらいの笑顔の裏に秘めた生の悲しみに触れたおもいでした。
お馴染みのチャリティーオークションは?

去年はだいぶ寂しい感じのオークションも今年は大盛況!ライブオークションは今回はアートが多数。安藤忠雄さんや石坂浩司さんの絵などが出品されていました。そしてアフリカへの調査費用50万円というのはオークションではなく参加したい人は全員1口50万円で落札(?)できるというもの。これも今年は結構すごかったです。20人以上いたのではなかろうか?もちろんその後小口(?)の東京オフィスをサポートする一口5万円というオークションも。
私は今年1卓テーブルのメンバーのアレンジをしていたのですが、自分が招待しておきながら、あまりに仲が良すぎてリマインドしわすれてしまったエドワード夫妻は当日予定を変更してご参加。そして私的にとてもうれしかったのが元IBMアジアのCEOだった北城さんをご招待できたこと。ほんと日本経済会で最も尊敬を集めている方でその実力の程はかねがね伺っていたので大ファンでしたが初めてお目にかかれました。ICUの理事長にも就任されていてICU卒業だといったら「今年は寄付を沢山集めなくてはいけないので心強いなあ」とおしゃっていたがそれが心強いかは甚だ疑問・・・。そしてかねてからの大ファン政策研究大学院教授の黒川先生にも初めて思い切ってご挨拶してみた。本名と青井が一致していなかったんですね、ああそうなの??と驚いていらしたけど。出井さんもいつお会いしても華やかですしね。。その他やっぱり久しぶりの友人や知り合いにも多く参加。ほんと自分たちがこういう年代になっているっていうのも改めて実感。なんて知らないことばかりなんだろう、世界も日本も。まず知ることから始めたいですね。この現状を変えるために。
次回は今日のイベントのマッキンゼーアンドカンパニーから出版された「日本の未来について話そう」について。マッキンゼーのCEOは私のブログではおなじみのカンボジアの難民だったエアンショーさん。これはほんとMust Readですので是非次回ご紹介させてください。
そのあとお約束のロンドン雑貨とイギリスのボーディングスクールについてといきたいとおもいます。。