ケンブリッジ 800年の歴史をもつ世界最高峰の大学街 |

こんにちは、青井です。さてケンブリッジのレポート第2段。こんドは教育に焦点をあててご報告します。ケンブリッジは皆様よくご存知のように世界最高峰の大学の一つで800年の歴史を誇りニュートンやダーウィンも輩出している。ノーベル賞受賞は83名ですって。前回のレポート同様に友人家族が週末にケンブリッジ大学を中心とした街につれていってくれました。友人宅から自転車で約2キロ。「ママチャリと普通の自転車どっちがいい?」と聞かれ「ママチャリ」と即答。ドンキホーテで購入したという麻布警察の登録証がついたママチャリでいざ出発!
ケンブリッジ名物川下り!

ケンブリッジとはもともとケン川にかかる橋ということで「ケンブリッジ」となづけられたらしい。水面がなぜかとても低いし幅も15mくらいしかなさそうなこのケン川をパントという小舟でくだっていくと両岸に次々とカレッジの建物が展開していく。川表がとても低いので建物がすこし頭上に展開する感じになり大迫力。冬が長いイギリスでは4月からの太陽にはみんなが歓喜して屋外にでているためとってもにぎわってる。
自分でやってみなくちゃ!

ちょっとベニスのゴンドラににた雰囲気で写真のように長い竿をもった漕ぎ手付の小舟にのることもできるし、小舟だけ借りて自分達で漕ぐこともできる。なんか1回だと3000円くらいかかるらしいけれど友人達は1年間のパスをもっていてパスだとなぜか一万円くらいで1年間乗り放題らしい。もちろん自分達でこぐ小舟をかりて交代でこぎました。なんとパパはオックスフォードのボート部だったらしいから。

小舟は6人ぐらいはのっても大丈夫なつくりでおやつにもってきたリンゴやポップコーンみたなものを食べる。
子供達も大喜びでつぎぐぎと裸足になっては長い竿を操り舟をこぐ。相変わらずお天気は晴れ、曇りが混ざっている。しかしなんて壮大な眺めなんだろう。ママの大きな袋には食べ物のほかにも2冊の分厚い本がはいっていてそのうちの1冊「鏡の国のアリス」から怪物と戦う場面を朗読してくれている。擬音語が多すぎてあまり聞き取れないのが私は残念だったけど、子供達はリンゴをかじりながら聞くとはなしに聞いている。
おじいちゃんが過ごした寮の部屋!

次ぎ次と橋をくぐる。これはなんとおじいちゃんがケンブリッジ時代に過ごした寮だって。あの窓の部屋がそうだよ!と子供達が教えてくれる。それから科学者になったのね。。恐るべし、この歴史観。おじいちゃんの過ごした寮の部屋のましたを孫達がボートで通れるなんて。なんだか圧倒されてしまった。
川岸にはレストランも

川岸にはこうしてレストランやホテルと思しきものもあり川岸にボートを停めて適当なところに上陸することもできる。友人のお子さんの同級生がたまたま岸辺にいてボートをとめて岸辺のその子のおうちのイタリアンレストランにいくことにする。友人達がいうにはこうやって街にも村にも程よいコミュニティーがあってそれがとっても心地よいらしい。こうやってレストランを経営してる友人やサッカーチーム、クリケットチームとコミュニティーがあり都会とちがって、ある程度の大きさはあるもののクロースなコミュニティーの人間関係が生活をとっても豊かにしてくれるといっていた。ほんとそうでしょうね。。。旅行者の私がみたって心地よさそうだもの。
広場ではケンブリッジの学生による舟の大会!

レストランからすこしあるくと大きな緑地帯。最後のテストが終わったということでケンブリッジの大学生ももりあがっている。今日は3人一組で段ボールで舟をつくりその段ボールの舟で実際川の橋から橋まで往復するというイベントだった。沢山の学生が工夫をこらした段ボールで仮装やメイクアップもしてもりあがってる。
レース開始!

レースが始まると比較的静かだった川が大歓声と大人ごみに。段ボールだから当然水には弱いわけだけれど、ビニールテープを川底にはったりみんな工夫している。ただもう沈むのは時間の問題。浮かべた途端に沈没する舟も。

水だってつめたそうだけれどみんなキャーキャーと楽しそう。いいなあ。。学生時代のこういうバカ騒ぎって本当にたのしいですものね。ピかチューやバイキングに仮装している人たちもいてみんなで大騒ぎになっている。

橋を2つほどクリアーして復路についた舟にギャラリーも大歓声。しかし学生は意外とやはり制服らしき白のトリミングがほどこされたブレザーを着ている人が多かった。カレッジによって色が違うらしく、黒や紫、赤など様々。
小学校&中学校

ケンブリッジの一つのカレッジの関連学校である小学校。赤いブレザーの制服はカレッジのブレザーと同じ色。前回のブログでもかいたけれどこんな田舎町であり田園風景が続く地域でありながらケンブリッジ関連のいい小中高校が沢山あるらしい。それもなんと1学年4クラスもあるというから驚き。これがその校舎。

こちらがグラウンド。13歳からは寮もあるということでボーディングの歴史の古いイギリスらしい学校。ただ東京から転校してきたときは大変だったみたい。東京のインターから引っ越してきてこちらは当然英語の学校なわけだけれどやはりそこはかなりイギリス的。イギリス人の生徒がほとんどで思考もなにもかもインターナショナルスクールとはまったく違い、なかなか子供達の和にはいれなかったとか。ええ!あの明るくてクラスの人気物で聡明なこの子でも?そう、なんたって、クリケットができない!っていうのも大問題だったとか。今では子供2人とも週に何回か地元のクリケットチームで練習中。
こちらが寮

日本にも2回赴任経験があり子供達も小さいころはスイスに住んでいたというこの一家。でも今回はすこし長くイギリス(ケンブリッジ)にいるつもりといっている。というのは9歳の下の子が13歳になって寮にはいれるまでは今この時期外国にはいかないつもりといっていた。やはりクリケットではないけれどイギリスのイギリス人としての教育というのがあるから。子供達は今第2外国ででフランス語とラテン語を学ぶ。フランス語はもともとスイスにいたからできるみたいだけれどラテン語はやはりイギリスの学校ではやっている学校多いですよね。ルーツだからこれはやったほうがいいよね、とパパとママはいっていたけど。この人たちはラテン語も話す。
これは幼稚園の校舎

何の科目が好きなの?ときくと11歳の女の子は即座に「アートとドラマとイングリッシュ」と答えてきた。そう、そしてもう一つのイギリスの学校の特徴はドラマ必須ということ。これは非常に大きなイギリスの学校の特徴ではないだろうか。ドラマが必須。なんの役やってるの?ときいたらこの間はシェイクスピアの劇で老女の役だったよ、とおしえてくれたけれど両親にもこういった劇の公開はあるらしく興味深い。シェイクスピアね、これもこの旅で何度も聞いたキーワード。シェイクスピアの戯曲を子供達は結構やっているんですよね。TAISのサマーキャンプでもイギリスでは3週間シェイクスピアのドラマだけをやるというクラスがある。ヨーロッパのさまざまなくにから英語を学びに子供達はサマースクールに参加するけれど、このシェイクスピアのドラマクラスはイギリス人の参加が多いらしい。今度はそれにいれてみるか。しかしいくらインターナショナルスクールとはいえネイティブスピーカーでないうえに演劇の経験がないとこの古典劇はかなりつらいかもしれないが。どうなんだろう。アメリカンスクール、ブリティッシュスクール、インターナショナルスクールと東京でも英語で教える学校は3種類あるがその教育は全く違います
ケンブリッジの街並み

大学を中心にした街は独特の雰囲気がどこもあるけれどこちらはまた格別でした。College For Kingとかかれた看板がでていましたけれど歴史と文化と学術が見事に結実している。学生達はもちろん飾り気はないのだけれど街自体の雰囲気は洗練されている。自転車であちこちみてまわるけれどしばらく住んでみたいくらい。
ハリーポッター張の古いチョコレート屋さん

最後に子供達がねだってむかったのは100年の歴史があるというチョコレート屋さん、というよりは駄菓子屋さん。普通の大人用の板チョコレートやアソートも売っているのだけれど、子供達は100gになるようにいろいろ組み合わせて買うだがしが楽しいらしい。

ハリーポッターの100味ビーンズなどを思い出すがまさにあの雰囲気。帰りの自転車にのりながらぼろぼろ駄菓子がカゴから次々とこぼれ落ちてて泣きべそをかいていたのはご愛敬。
しかし。。今回このケンブリッジを訪れてイギリスの奥深さの感銘をうけました。実は10年ほど前にアメリカ系証券会社に努めていたときロンドンに出張で合計1カ月くらいいたことがあるのですがその時はまったくイギリスに関してこのような印象じゃなかったんですよね。だいたいロンドンの部署ははいつも問題ばかり起こしていて東京とNYがいつもブチ切れているというイメージだったし。もちろん優秀な人もいないではなかったけどいま思えばアメリカ系だったから本当に意味での優秀な人達はあまりきていなかったのかもしれないけれど。
もしくはうちの部署だけの固有の問題だったのか?とにかくいったいあれはなんだったんだろう?
しかし今回政治、文学、歴史にはイギリスにアメリカや他のヨーロッパより1日の長を強く感じました。教育も非常に興味深い。次回はロンドン雑貨めぐりのレポート。こちらも本当に興味深かったです。ロンドンという町の多様性とそれぞれの面でエッジがたってるのが素晴らしい。
この後ドイツの学校レポートもしようとおもっているのだけれどそこまで辿りつくかな。。ものすごく長くなってしまいましたが次回も一応お楽しみに。。

