ケンブリッジSiS版「普通の人の普通の暮らし」 |

こんにちは、青井理香です。今はロンドンの南西のTASIS(The American School in England)の中庭でこちらアップデイト中です。もうすぐ帰国ですが今回はイギリスの友人宅ケンブリッジで数日過ごし、その後まいとし恒例のフランクフルトの友人宅へその間数日づつロンドンに戻り最後はTASISのあるSurreyに来ました。海外の学校めぐりはの本でのボーディングスクール立ち上げプロジェクトの関係でもう趣味のようになってしまっています。これはまた追って報告するとして、今回はまずケンブリッジの素晴らしい生活をご紹介します。写真トップはケンブリッジの友人宅。あまりに庭が広くてびっくり。築100年はたっているそうです。
イギリスと言えばまずガーデニング!広大なお庭


今回は私はイギリスに対するイメージが180度変わってしまうほど素敵な訪問でした。なんて豊かで文化的なの、イギリス人!東京時代はイギリス大使館の上のポジションにいたためブログでもご紹介したあの九段下の桜並木を借景にしたまるで植民地時代のお屋敷のようなイギリス大使館内の10個はベッドルームがあろうかという大邸宅に住んでいた彼ら。東京にいるときからものすごくカジュアルだったけれどそうか、こちらがルーツだったのかと大納得。ケンブリッジは東京でいえば「筑波」にあたるようなかんじらしくロンドンまで特急で45分、ドアツードアで1時間半。それでこの別世界ぶりはどうでしょう!
ちょっと前までは牧場だったらしい。。

なにこれ?アプローチからびっくり。実はこの家自体は100年ほど前のものを中をリフォームしているらしい。前のオーナーがガーデニングが好きだったのでバラもまるで日本でいう所の菊?っていうくらい茎も太いしがっしりしていてワイルドな美しさに満ちている。ガーデニング好きなの?っていきたら、そうそう、イギリス人はみんな好きだけどやっぱり僕も好き”!っていってました。ですよね。。夫婦そろってとてもインターナショナルなカップルでご主人は科学者のお父さんの転勤先アメリカで生まれたということでアメリカの国籍ももっているらしい。なんと英語、フランス語、ラテン語、日本語がぺらぺらであります。ママはスイスで幼少期をすごしていて英語、フランス語、ドイツ語、日本語がぺらぺらです。そして2人の出会いはオックスフォード。
実はイギリス人は意外と外国語をあまりしゃべらない人が多いので相当インターナショナルな家庭であることは間違いありません。
家の中はイギリスのナチュラルテイスト

東京でも移動は家族全員で自転車にのっていたりしてたけど生活はある意味ほんと質素で堅実。パパがいまはrンドンの外務省に勤務していて月~木曜日はロンドンへ金曜日は自宅で勤務、ママは近くのモンテソリースクールで週に2日教えているそう。ベッドルームの斜めに切り取られた天窓からはいる日光がこの季節きもちがいい。ゲストルームとして完璧ですね。白地にブルーの刺繍の施されているベッドリネンでした。今は日が長いので夜寝るときはロールカーテンを引きます。
吹き抜けの2Fからみたリビング

日本には2度転勤があったというだけあり本王に日本通でインテリな二人。家族全員で俳画をならい子供達も和太鼓を習っていて以前素晴らしいパフォーマンスをママのBDに披露しているのをみたことがある。そして私も今回家につくなりママからは「和敬清寂」の漢字をきかれた。(あせってネットで検索をしたのはいうまでもない・・・)小学校6年生の子供も俳画についてのレポートを学校の宿題として製作してる最中だったし。。リビングや玄関にも日本の着物やのれんが飾られている。もちろん俳画も。
白い壁にナチュラルウッドが基本!

日本の文化や生活にも造詣が深い二人だけど、イギリスと日本ってやっぱりちょっと似てるみたいですね。一つにはやはりこの晴れと曇りと雨がいつもミックスしている天候にも要因があるとおもいました。もちろん日本よりさらっとしているのだけれど突然雨がさくっとふるというこの天気と空気感が情緒があるというか人間的複雑性をかんじるというか。カナダ人も自然が大好きだったけどイギリス人が自然が好きっていうのってガーデニングもそうだけれど、アウトドアー派という感じではなくもうちょっと情緒的な物を感じます。それが多分俳句とか俳画が好きっていうのにつながってくるきがする。4月にスペインの友達の別荘をかりて2週間過ごしたけれどあそこは僕はダメだった、光が強すぎちゃって。。日本にしてもイギリスにしてもこれくらいの光が好きだな・・といっていましたけどわかる!その感じ。
一番感動したのがこの手作りポプリ

庭のバラを家の中にかざりそしてかれたらこうやって集めてポプリにしているんですって。そのほかラベンダーや道に咲いている小さい草花で子供達と沢山押し花をつくっている。本当に素敵なママで東京にいるあいだもモンテソリースクールの幼稚園の先生をしていたけれど髪の毛も無造作に束ねて、私が滞在しているあいだもボートにのりにいくのに英語の詩集や鏡の国のアリスの本をかばんにいれていて、ボートの中で子供達にその詩を朗読したりしていた。初めて知ったのだけれどママはオックスフォードではドイツ語とフランス文学専攻だったらしい。。。

こうやって白いペンキ塗りの食卓の上に大輪で豪華だけれど素朴なバラがこぼれるようにいけられている。

さっきのゲスト用のベッドルームにも1輪。これはわたしのためにいけてくれたのだろう。こういう心遣いに心打たれる。初めてみたとき一瞬造花かとおもったくらいの元気な庭のばら。グラデーションが美しい。本当になんて生命力にあふれているんだろう。
お客様用のダイニング

私達はずっと家族用の先ほどばらがかざってあるほうのテーブルで食事をいただいていました。そちらのほうがすぐ庭につながっていて気持ちがいい。
ここで金曜日は仕事も

WiFiは完備なのでどこにいてもインターネットが高速でつながる。これは快適な田舎暮らしの基本!ですね。そしてもう一つ重要なのが子供の教育。これは次回ご紹介しますがとても田舎なのに流石は世界最高峰の大学を有するケンブリッジ。その大学関連のよい小中高校がいっぱいあるらしいのです。子供達はこの環境にいながら質の高い教育を受けられるという奇跡のような環境。ママがこれは本当にラッキーよ!といっていましたが
Villageの環境

これお隣から広がる麦畑・・・。なんと野兎がぴょんぴょんはねているし。。。ピーターラビットの世界そのもの。イギリスの空は晴れと曇りと雨が混ざっている。
Villageに必ずあるもの

これは教会。Villageにはかならず1つあるんですって。パパによればイギリス人はあまり教会にはいかないみたい。自分もペーパー上だけキリスト教だけど、その辺は日本人に似ているっていっていました。なんたって16世紀にヘンリー8世が離婚するためにカトリックから離れ英国国教会をつくってしまったというくらいの国ですからね。。「それって関係あるの?」ときくと「そうそう、それからはじまってるから。アメリカ人は教会に毎週行く人多いけど僕たちはクリスマスと気が向けば感謝祭くらいかな。。」ということでした。人によるよでしょうが。Villageにあとかかせないのがパブ!1件ありました。
教会の裏庭

これは友人宅の庭の隣でもあるのですが(1?)教会裏の牧場。なぜかアルパカが2匹だけ買われていました。しかし・・・・なんて広いの。

村に沢山あるこういった古いコッテージ。ほんとイングリッシュガーデンの本にでてくるそのままの世界。300年以上はたっているんですって。中はどうなっているのかな。これでWiFiだったりして。中は改装すればいくらでも快適にできますものね。このあたりはすべてケンブリッジ大学の土地だった(現在も?)とか。MITにしてもスタンフォードにしてもそうですが広大な土地を所有しているのは世界の大学の基本。そのビジネスを成功させいてるから一つにはあれほど豊かな資金があるというわけ。そしてもう一つ国の政策としてビレッジとビレッジの間にはこうやって緑の地域をかなり沢山のこしておかなければいけないというきびしい法律があるそう。そうでなければこのあたりもあっというまに宅地化されてしまうよ、ということでした。政策もすばらしいですね。
次回ケンブリッジの廻りの小中学校とケンブリッジをレポートしますがこれまた本当に素晴らしい。Quality of Lifeについて本当に考えさせられました。イギリス人がすべて彼らのように暮らしているわけではないでしょうけれど、誰しも自分の生活や人生を自ら選び取った結果としていまの暮らしがあるわけで、何を大切にするか、そしていかにそれを実現するか?ということは私達ももっと真剣に考えてもいいかもしれないと思いました。そしてそのためには「教育」というのは最重要事項だと改めて認識しました。
おまけのおみやげ


Higashiyaの金平糖とこちらの鍋敷きをお土産としてもっていきました。とても喜んでいただけました。ほんと日本の誇る素晴らしデザインですね。こちらはパッケージもキリの箱にのしもついていてGood.