TED X TOKYO 2011! 5万人がライブストリームで熱狂! |

こんにちは、青井理香です。今年3年目を迎えるTEDの東京での開催。3年目にしてやっと招待状をゲットできた。TEDは皆さんご存知でしょうか?ウィキペディアからそのままひいてしまうと
「TED(てど、英: Technology Entertainment Design)とは、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を主催しているグループのこと。
TEDが主催している講演会の名称をTED Conference(テド・カンファレンス)と言い、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物が講演を行なう。講演会は1984年に極々身内のサロン的集まりとして始まったが、2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信するようになり、それを契機にその名が広く知られるようになった。
講演者には非常に著名な人物が多く、例えばジェームズ・ワトソン(DNAの二重螺旋構造の共同発見者、ノーベル賞受賞者)、ビル・クリントン(元アメリカ合衆国大統領、政治家)、ジミー・ウェールズ(オンライン百科事典Wikipediaの共同創設者)といった人物が講演を行なっている。
パワフルな世界レベルのスピーカー約40人!

この東京版を東京インターナショナルスクールの創始者のパトリックなどが発起人になって3年前にはじめたというのがTEDXTOKYOです。そしてその運営は基本的にはすべてボランティアの方たちによって行われ講演者も「テクノロジー、エンターテイメント、デザイン」の観点から今話を聞くべき世界レベルの人たちが厳選されている。持ち時間は一人12分でその講演者たちのバックグラウンドはまさにさまざまで、科学者から、発明家、思想家、環境ジャーナリスト、AIDS活動家、ヨーヨー世界チャンピオンまでな約世界レベルの25人のかたがた。ドレスコードはカジュアルでほぼ9割方英語でのスピーチだったけれど同時通訳の機械が希望者にわたされる。スピーカーも参加者も日本人と外国人が半々くらいだろうか。プレゼンたーは外国人のほうがおおかったかもしれないですね。。
テクノロジー&デザイン

朝8時の朝食から夜9時のディナーまでなんて短かったこと。本当に楽しかった。300名は事前の審査があっての招待制で日本においてはすべて無料で行われている。会場はお台場の日本科学未来館でした。なにが素晴らしいってやはりそのテクノロジー。ぜひHPにいって気になるプレゼンターのスピーチをYoutubeでチェックしていただきたいのですが、ライブストリームでずっとHP上で生中継でツイッターでどんどんとみんなの感想がはいってくる。私もプレゼンテーションでもっとも興味を引かれたのがテクノロジーでした。もちろんみなさんPCはアップルまたはipodですね、基本的に。
プラスチックを油田に?

伊藤昭典さんという発明家がプレゼンテーションした電子レンジくらいの大きさの機械は、なんとペットボトルやその他プラスチックをそこにいれれば石油が生成されるというもの。一家に一台こればあればごみも減るしそしてゴミ処理場が油田になる。これは海外からも1万件以上の問い合わせがはいっているらしい。
プラスチック1枚で豊かな大地に

早稲田大学教授の森有一博士の発明はまるでサランラップのような1枚のビニール状のシート。なんと世界初土の代わりにそのビニールの上での植物の栽培ができる技術を開発したということで実際にビニール(のようにみえる)の上に根をはったレタスの実物をもってこられていた。これがあれば砂漠が豊かな畑に、そしてたとえ放射能で汚染された土地にでも安全で栄養価が高い野菜が作れるという。。
自給自足、海に浮く緑の天空都市構想


竹内真幸は清水建設の「Green Float」のプロジェクトマネージャー。灼熱ながら気温条件などが一年中一定の赤道直下の海上に1kmのグリーンフロートアイランドを建設する夢のような計画。その1kmのタワー部分では自給自足の食物が生産されるという。そのほかもうすぐ完成するという自社ビルは各自の気持ちがいい温度に設定ができるエアコンや太陽の軌道の情報をインプットされたブラインドでいつも最適の日光をとりいれられるというハイテクを駆使しながらエコなオフィスらしい。。1kmの天空なら涼しそうだけれど、地上に降りたいときはちょっと問題かな、とはおもいますが。しかしすごい企画です。SFのよう。
生きるということ
そして今回テーマは3・11を受けて大きく変わったということだったらCNNなどの特派員のKyung Lahさんの福島でのレポートもすごかった。私もまったくの他人の隣の男性も途中から泣いてしまっていたけれど景色をみるのではなく一人ひとりの小さなディーテールをみてくれ、というレポートはやはり心を打たれた。
テクノロジーとアート

水口哲也さんという達人ゲームクリエーター。私はまったく存じ上げてなかったのだけれどスペースチャンネル、ルミナスといった名作ゲームをつくり続けてる方らしい。その新作が「Child of Eden]をデモしてくれたのですがその映像の有機的で美しいこともさることながらもはやリモコンなどそういった器具をまったく使わずに自分の体全体を動かすことでプレイできるという事実。すご~い!!本当に美しいし新しい。これほんと好きでした。Cool Japan代表!

あとMIT教授の石井裕さんなにか今できることをしようというメッセージはみんなスタンディングオベーションだったし最後のスピーカーだったシリアルのアントレプレナーで「ブルーエコノミー」の著者のGunter Paulさんのグリーンよりよいエコノミー、自然との共存を訴えるスピーチも今回一緒に行ってた建築家のエドワード鈴木さんの建築例もあげてくれていてとってもよかった。エドワードさんも第1回目のTEDXTOKYOのスピーカーでもあって、ほんとこれにはぴったり。もともとエドワードさんにこの会議のことも教わった。

ランチもおやつもエコ!



ランチは2時間以上たっぷりとってあってお台場の海辺に移動してのランチボックスでした。参加者の方たちも
知ってる顔が結構ありました。ほんとお天気も最高でいろいろな歓談があり楽しい~。セッションの合間の休憩時間のドリンクや軽食のスイートもみんなオーガニック。そしてこれらの運営をささえた大勢のボランティアの皆さん。日本人も普通に英語でプレゼンしていたし英語も比較的容易。同時通訳の機械もあるしね。ほんとこれからの未来の方向性を予見させる素敵なカンファレンスでした。
そして私はこれをインテリア的に解釈すると本当それもすべてこのテクノロジーとアートの融合が必要だと思いました。次に家やインテリアをやるならこうしたい!というのがむくむくとわきあがってきました。機会があれば次世代のインテリア構想をご紹介したいとおもいます。

インテリアのお話も興味深いですが、先日の軽井沢でのG1サミットなど今回のTEDxJapanも目からうろこというか、初めて知ることばかりで、とても参考になります。今後もいろいろな情報を発信してくださいませ。

その後、意外にも周囲でTEDに参加した人がたくさんいることが判明しました!皆さん、プロダクトデザインに携わってる方々なので、当然といえば当然なのかも知れませんが・・・。羨ましい限りです。