軽井沢ーサマーキャンプスタート! |

準備からおよそ2年ISAKISAK(International School of Asis, Karuizawa)がいよいよ始動しました。2012年開校予定ですがそれに先駆け2010年7月、今週から2週間のサマーキャンプが軽井沢で中学生を集めてスタートしました!
サマーキャンプの参加者は34人、ネパール、フィリピン、ミャンマー、香港、台湾などからは奨学金にエッセーをかいて応募してきてくれた子達の中から10名あまり、日本のインターに通う日本、アジア、欧米を含む生徒達が10名強、日本の学校に通う帰国子女の子たちも10名ほど、それと本当に日本で英語を学んでいる日本の学校に通う生徒のみなさんも数名参加です。
サマーキャンプって?

前にも書きましたがインターナショナルスクールって夏休みがとても長い。6月初めから8月の終わりくらいまであるので約3カ月の夏休み。そして年度末なので日本の学校のように宿題があるわけでもなく部活動も日本のそれのようにあるところはすくないので海外の学校も含めて子供たちはサマースクールに参加するのが普通。だいたい6月の半ばから3週間くらいのところが多く、日本だとほぼデイキャンプと呼ばれる日帰りが主流。日本人の子供たちの夏休みに合わせたサマーキャンプも行われるがこれは英語の習得やファンキャンプとよばれるアクティビティー重視のものがほとんどである。今回ISAKはかなりアカデミックに主眼を置いた海外型のボーディング(泊まりこみ)キャンプで日本ではほとんどないタイプのキャンプです。キャンプは全体を通じて英語で行われクラスはヒューマニティー、ヒストリー、マス、サイエンス、デザインとなっている。
先生達は海外トップボーディングスクールから

本当に今回のクラスは私が受けたいくらいものすごく充実している。スタンフォードのネットワークなどを使って海外トップボーディングスクールから先生が集結してくれた。去年視察にいったアメリカ西海岸のトップスクールCateからはヒストリーのJim先生。今回ヒューマニティーのクラスを行うが子供の人権ということでユニセフの憲章からClean Warter Projectや
Primary Education, Child Solderなどの10個のトピックからそれぞれ小グループにわかれてトピックを選びネットなどで問題点などを洗い出し、それを解決するためのチャリティーを企画するというのをそれぞれのグループごとにまとめて、プレゼンをしてカウンセラーや先生たちのボートによりプロジェクトを競う。そのほか写真は最終日にジャグリングコンテストがあるため練習しているサイエンスのMark先生とボランティアの学生さん。ジャグリングの練習をしているがMark先生はUWCという全生徒全員政府関係からの奨学金で生徒を教育する世界トップ水準の高校のボーディングスクールネットワークで過去最高の先生と紹介されたサイエンスの先生。クラスも相当楽しそうで、ロケットサインスではコーラ、ダイエットコーク、スプライトなどの炭酸飲料の違いでロケットを飛ばすらしいが飲料の種類によって飛び方がちがうらしい。なんでもダイエットコークがいいとか。そのほかOh,Dear (Deer)!という有名なクラスがあるが生徒がそれぞれ鹿、水、草などの役割になって草に鹿が集中しすぎると草がなくなり鹿も減る、といった(よくクラスの内容わかってない私・・・)資本主義や環境に関しての実践型クラスなどもありこれはまたとっても楽しそう。
目玉はデザインサイエンス!

次世代の子供たちに何が必要で今の教育現場でなにがもっとも欠けているか?そのひとつが一見全く違う複数の分野を理解して繋げる力だというのがISAKのひとつの見解。たとえばデザインとサイエンス、テクノロジーとサイエンス、デザインと経済、右脳的なものと左脳的なもの、理系と文系の両方をつなげる、もしくは敢えて分けない中に新たなものを創造する力というのが一つISAKのポリシーにありとくにそのなかでもデザインサイエンスは今後もっとも重要な要になるということで今回も2つプログラムを用意しています。スタンフォードデザイン研究所の所長のRichが来日していまスタンフォードの周辺の中学で教えられているデザインシンキングを学ぶ。イントロとしてはペアになった人が本当にほしいプレゼントを考えるということで、インタビューからはじまりコンセプトをまとめなにを上げるかを最終的に決める過程がステップになっている。サンフランシスコなどでは地下鉄の問題点を子供たちが実際利用者にインタビューをしてそれを改善するためのデザイン提議するというようなこともやっているみたい。建築家のエドワード鈴木さんはGOod Designということで自然の中でまるで神様がデザインしているかのような黄金律や、フラクタル、フラーの構造理論などを学びそれを軽井沢の森に実際に探しにでかける。
アップルのスティーブジョブスとマッキンゼーの支社長エアンさんがモデル
次世代のリーダーがそだってくれることを目標にしているけれどリーダーといっても大統領とか社長とかそういったことではなくいろいろな分野で。一見全く違う分野のものをつなげて新たな分野を切り開くようなアップル創業者スティーブジョブスや、カンボジアの内戦で裕福な家庭から一転して2年の隠遁生活を余儀なくされその後難民になってパリに亡命しフランスでNPOの支援を得て高い教育を受け日本初のマッキンゼーで外国人のCEOになったエアンショーさん。そんな人たちが将来そだってくれたら・・。エアンさんは週末にゲストスピーカーとして登場されます。また今回本国で自らも3つの学校を持つネパール大使も2人優秀な生徒さんを送ってくれました。国を背負ってくるのでこの子達のエッセーはとても11歳とは思えない出来栄え。ホームシックで1日目はないてしまっていたけど。ネパール大使も週中のゲストスピーカーです。
ボランティアの学生がまたすごい!

今回アメリカを中心に大学生のボランティアの子達が6~7名来日している。こちらもスタンフォードのネットワークを中心にハーバード、ブラウンなどにアクセスして応募を募ったのですが本当にたくさんの学生が応募してくれました。そしてみんなとっても優秀。彼はエバン君といって中学はパブリック(公立)にいっていたのだけれどもそこから公費で1年ドイツに留学させてもらいその後高校はプライベート(私立)に行きブラウンはフルスカラシップ。インタビューでも思ったのですが夏休みにはアメリカの大学生は本当にいろいろな国にいっていろいろな経験をしている。去年は北京の孤児院にいっていたという学生もいるし、こうして日本のインタースクールの立ち上げを手伝うっていうことは彼らにとってもいい経験になるし、就職のときの履歴書にももちろん書けるしそれが評価される社会。そしてものすごい熱気で子供たちのエネルギーに呼応しているのをみると若さってそすごい~。エネルギー量がちがう。日本人でアメリカのボーディングスクールの高校に通う子も一人いて彼女は親の転勤に伴い日本のインターに一時入学するけれど結局アメリカのボーディングスクールに戻ったという経歴。戻った理由はアメリカでは彼女はギフテッド(天才児教育)のクラスにいて戻ってきたときに日本ではそういうクラスがないので1年でアメリカの友人にあまりに大きく差をあけられそれが耐えられなかったからだそう。いろいろ学生と接することで違いが認識できるのも子供たちにも大人にもすごくいい刺激になる。反対に日本の学校のいいところもみえてきたり。やっぱり部活って偉大だなとおもう。
子供の力

勉強はかなり高度になりそうだけれども、こんなに楽しかったんだ!と思えるように先生もいろいろ工夫。たとえばマスのクラスも暗号学を勉強してその暗号を元に数学のケリー先生が最終日はトレジャーハンターを野外でチームになって行うとか、午後のアクティビティーはスポーツやハイキングや農園にいって野菜をピックしてBBQなど10日間盛りだくさん。お友達と参加している子も1人で参加している子も、国籍も多様で年齢も5学年にまたがり英語レベルも多少ばらつきがある中、初日はみんな緊張顔ではいってくるけれど、オリエンテーションのなかのゲームをしているうちにあっという間にみんな仲良くなっていく。写真は夜のオリエンテーションで初めに全員にかいてもらったI Like XXXとかいくつかのセンテンスが空白になっていてそれが誰なのかをそれぞれインタビューして探しだしチームで一番早く正解をだしたら勝ちという30分のゲーム。ハチの巣をつついたような大騒ぎだったけれどお互い話すきっかけになるし楽しかったみたい。
10日間思い切り楽しんでいろいろ吸収していってほしいな!とおもっています。
そして翌日から私はスイス入りしています。TASISのほうはどうなっているか?また後ほど・・
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