金曜日の夜はもったいなくて眠れない? |
そこで今回は1.パープル・プラムxスモーキーピンク(差し色) 2.ホワイトxネイビー(差し色) 3.ライトグレー xダークグレー(グラデーション)の3色にベッドリネンはデュべカバー、ピロケース、フィッテドシーツ、クッションをパープル、ホワイト、ライトグレーで、そして毛布(ケット)をそれぞれの差し色を使ってさらにサテンの締色を使って製作した。たとえばスモーキーピンク x プラムのサテンの四方ヘムというように。コットンケットは肌触りにこだわりビーカーでの色だしも微妙にトーンを変えて3パタンづつだしてもらう。パープルの色だしとあわせてもっともシックに見える一色をチョイス。今回はこのあまり日本ではお目にかかれないフランスっぽい複雑で深みのあるパ赤みがかったこっくりとしたパープルとスモーキーピンク、濃紺の色だしにとてもこだわった。日本の染色技術はとっても高いのだっていうことを今回実は初めて知った。フランスとかの色だしがあんなに繊細なのに日本のはピンクひとつとってもとってもベタなものが多いのは単にそういう色をわざわざ指定していたからなんですって。ちゃんと指定さえすればほんとにすばらしい技術なんですって。そうか。。。巷にあるレースとかってわざわざああいうベタなベージュを大量につくっているんだ。。とある意味びっくりしたが。デュべの基本デザインはモダンでセクシーなわけだけれどもエレガントははずせない。
(写真はデュベカバーと同じディーテールのクッショングレー)300スレットカウントの艶やかコットンサテンにヘムを光沢と透けるオーガンジーとふわりとやわらかい透け感のあるコットンボイルを2重にして長めに落とした。オーガンジーのヘム部分は短めなのでセッティングするとそこがやや立ち上がる感じになりコットンボイルは上質なハンカチのようにふわりと落ちる。でもあくまでもきっちりヘムのコーナー処理は三角で縫い合わせていただきカチッとね。つまりポイントは同じ色の素材違い生地を合わせることで微妙な色の違いやニュアンスの違いが生まれてそこに1種類の布だけではだせない奥行きや深みが加わり遠目にはあくまでも1色なのにそこには1色だけでは済まされていない手のこったお洒落が楽しめるというまさに大人のためのベッドリネン。たとえばパープルの差し色に使っているスモーキーピンクのケットや実際アレクサンドルチュルボーという私お気に入りのフランスのすばらしいリネン(麻)のベッドメーカーのサテンのリボンのついたクッションなどを合わせているがまったく遜色なく見事な背景としてのベッドリネンの役割もはたしている。今回もうひとつご提案したのが棚ディスプレーとして値段でシリーズごとにならべるのではなく色別の棚にしてプライス、ブランドに関係なくディスプレーするということ。たとえばパープルの棚には今回のオルトのパープルに先ほどご紹介したアレクサンドルチュルボーのスモーキーなピンクやプラムのクッションやモヘアのスロー、またベッドにかかっている少しくすんだ茶色がかったプラムのナイティーなどもご提案。グレーの棚にはオルトのグレーのシリーズにケットはホワイトにシルバーグレーのサテンのヘムのついたものを製作。メンズの上質なスーツなんかを思わせる凛々しいダークグレーやライトグレーのスロー、それにアレクサンドルチュルボーのアイスブルーのリネンデュべ、クッションなども並べています。このライトブルーがまたすばらしい。私個人的にも一揃いもっていて夏に使っています。ただお値段も素晴らしいけど。でも同じシリーズのものをセットで揃えなくても背景になるベッドリネンに合わせて色々なブランドのものを自分の感性で合わせていけば気分にぴったりの自分だけのベッドルームができあがる。しかし今回西川産業の方々には本当にお世話になりました(敬称略ですみません)。西川のデザインチームの皆様とデパートの伊勢丹担当の方々、はたまたこのまったく新しい企画をスタートするにあたって社長にもお出ましいただき1回たぶん4時間以上にわたるミーティングでまず現在西川産業で販売しているオリジナル商品にライセンス商品、展示場、リネンのみならずベッドからケット、最新の音の研究から炬燵布団にいたるまで拝見させていただきました。そしてその販売している商品のそのバラエティーの多さとまた目的に応じて使い分けている工場群、六本木ヒルズのツタヤも驚きの雑誌の品揃えに驚いたのでした。
(写真はお取り扱い商品の一部で今回の企画にあわせて私たちがセレクトした商品一群白x紺。カトレアの刺繍はアレキサンドルチュルボーのクッションカバー)パッケージのデザインや色も打ち合わせしているその10分後には訂正していただいたサンプルができてくるし、縫製のサンプルもビーカー色だし、そしてその場でパチパチと担当の方が電卓をたたきながらお見積もりをだせるというそのチームワークも素晴らしかったです。デザインが凝っている分予算をオーバーしそうなところを西川様ならではの裏技を駆使していただき予算内にどうにかいれていただきました。このデザイン、縫製でこのお値段はちょっと安すぎるのでは?と思えるほど。私も橘田もキング特注で2枚オーダーしましたもの。橘田も’久々自分で買いたいベッドリネ’といっていましたし。ケットのヘムの縫製方法を巡り熱いディスカッションが繰り広げられ色々苦労もありましたが、6月3日の夜のセッティング時に開口一番小山マネージャーの’思った以上の出来栄えです!’という第一声にホッといたしました。M嬢のアイロンかけながらのてきぱきとしたセッティングにも感動。あとはお客様に喜んでいただけたら最高なんですけど。皆様是非お時間ありましたら週末伊勢丹5Fに足を運んでみてくださいね!力がはいってしまってすごく長くなってしまいました。また続編は週末明けに。。