ニットジャージxとろ~りベルベットxフリフリフリフリ |
Isetanのコラボ企画のベッドリネン。前回はMy Bed Roomのウオッシャブルシルクを紹介しましたが第2弾はMy Girl’s Bedroomということでキッチュなオシャレな10’sをイメージした
ニットジャージ生地のベッドリネン。これはもう素材感につきる。ニットジャージは平たくいってしまえばつまりTシャツの生地ってこと。それもSISが作るんだからそんじょそこらのTシャツ生地じゃございません。エジプトのGIZA45というコットン産地としては世界最高の地域限定そしてそのコットンをスイスのNEF+CO社で生産したという’極上コットン’でございます。ベンベン。お布団素材として使えるのは日本ではこの会社だけというところの生地をご指名でつかっています。その光沢感といいとろりととろける肌触りといいTシャツだってなかなかこんないい生地ではつくれない。そしてなによりかによりコットンなのにしわにならないんですね、これが。実はこの素材を使ってベッドリネンが欲しい~というのをある親しいお客様からご相談をうけたのが半年ほど前。とあるメーカーから廉価なお値段ででていてとっても肌触りも使い心地もいいしお子さんが生まれてからもっぱらこのコットンジャージを使用してるけれどいかんせんデザインがあまりに色気がない、ということから’SISで是非Tシャツ生地でつくって~’とご依頼された。そしてこの伊勢丹様とのコラボがきまったときに真っ先に私の頭にはこのジャージ素材でベッドリネンのアイデアが浮かんだ。というのもそのお客様ご依頼があったときにもうジャージならこれでしょう、というデザインが明確に頭に浮かんでいたから。ほぼこの写真のような図で。本当は2枚のハンカチのような布地を左右3箇所づつとろ~りだらりととろける黒の幅広ベルベットでリボン結びでとめていく形のものにするつもりだった。脇あえて縫わずにリボンでとまっていたらかわいいじゃない。しかしいろいろ縫製とコストをつめていく段階で左右1箇所筒そして2枚のハンカチ状態っていうわけにもいかなくて結局封筒のように縫いあわせてリボンは飾りでループに通して超結びにすることになったんだけれども。でもそれでも十分とってもかわいい。このベルベットのだらり感がまたほんとうにいい感じ。このリボンは大人っぽい青みががかったピンクと光沢のあるロイヤルブルーとが選べるようになっている。そして、そして、このベッドスカートとクッションのふりふりふりふりフリルをご覧あれ。もうねえ、ほんとにこれがとろとろのジャージでできているんだからたまりませんね。あまりのかわいさに卒倒しそうになる。デザインはほぼ完成形で5分もかからずに私の頭の中にはできたのだけれども、実際商品になるまでにこれが一番今回大変だった。なんせ縫製に関しては私は素人同然。簡単なデザイン画を描いて’これをこのまま作っていただければ完璧’っておもっていたのだけれどもこのジャージ素材がもう寝具の縫製屋さんにとってはほぼ新しい素材でなおかつデザインは複雑(私的にはどこも新しくないしデザインもきわめて普通なんだけれども、というのはお洋服からイメージしてるからなんですけどね)。縫製技術がデザインに追いつかない。っていうことは縫製してくれる業者選びから難航、そしてそれは当然値段に跳ね返ってくる。ジャージ素材はあくまでもコットン、Tシャツ生地だから今回のシルク、麻からいえば一番お手ごろな価格になるべき商品である。実際価格は今そうなっているのだけれども(ちなみにシングルのデュベカバーが27000円でこのふりふりふりベッドスカートは26000円税別)。これは布代、予想縫製代からはじめはじきだしているわけだけれども、実際縫製業者にサンプルをつくってもらたったら縫製代でベッドスカート5万円とかいきなりいわれて’お話にならない’っていうご破算状態に去年の暮れから何度も陥った。ジャージなので当然伸縮するので曲がる、端処理もスカーフ並みの細かいロックでないとデザイン性がそこなわれるからだめ、などとデザインと技術とコストの果て無き攻防が続く。そして実際まだ続いているんだけれども上代はもう決定している。なぜならもうすでに伊勢丹のオンリーアイのカタログの校正が終わったから価格は決定しているのだ。ほんとに冷や汗もののスケジュールで進んでいるがしかしこれ、ほんとに間違いなくかわいい、きもちいい、今までに絶対ない!商品。10’sといってはいるもののキッチュなこのかわいさは20’30’40’50’sどの年代でもOKでしょう。実際この写真をみて私の周りではみんな興奮しているもの。フィッテドシーツとデュベカバーとふりふりふりふりベッドスカート。そしてこのキャンディー型のクッションにフリフリフリフリクッションでキッチュなお姫様気分を味わっていただきたい。是非。お勧めです。