褒めて褒めて褒めまくる |
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2006年 11月 11日
って何を?なタイトルなんですが、答えは’自分を’です。ここ数週間は新製品を作るための生地選び、リボンやテープやらの備品付属品選びに地方から新宿、台東区の問屋さんまで奔走していた。商品のイメージは最初から明確に頭の中にあるから商品選びはそのイメージに合うものを厳選していく作業。だから片っ端からざざざさと陳列棚をみていく。一つ一つなんたものの0.01秒もみていないのだけどぴんとくるものはすぐ目の端にとまる。特にリボンやテープの問屋さん’木馬’は素晴らしい。陳列の仕方といい品揃えといい、色だしといい、もういま探しているのはこういうものだから今必要じゃないんだけど思わず足を止めてしばしうっとりしたくなる微妙な色合いのリボンやテープがてんこ盛り。もちろんお値段もその横にあるもう少し廉価なお店の倍ぐらいしているわけだけど、それにしてもこんな私好みなマニアックな商品よくおいてくれているよなあ、と感心したり。私たち以外誰がこんな商品かっていくのよ、とおもいつついつかは買って商品化したいものだ、とおもい心の片隅にとめておく。こういってはなんだけれど洋服屋さんといい結構私の好きなお店や家具は廃盤になったりつぶれたりしちゃう。橘田さん曰く’プロ好み’なのよ~。というけどまあ’マニアック’というほうが正解でしょうか。と脱線してしまったが、だからお目当ての商品を見つけるのは驚くほど早い、これとこれしか、ないでしょう、という感じだから。そして橘田さんともほぼ目がとまる商品はおんなじ。そこで二人で’ああ~、もうすごいかわいい、これだよね、これ。’リボンと布地を複数組み合わせながら’このテープもうちょっと白にしたら、どうよ’’いいね、リュクス’’これはやっぱりだめだよね、一般Peopleはこっちかね’などと不遜な発言をしつつ商品を絞り込むのだけれどほんと何時間でもやっていられるし、いくつでも商品できます。値段さえ考えなければ。ミシン買って自分で縫っちゃおうかな、とかデザイン学校にいってこのアイデアを自分でパターンとか起こせて洋服になったらどんなにいいだろう、とか真剣にその時は妄想したりする。そんなこんなのテープ選びのあとは実際作っていただく工場向けに簡単なデザイン画を書いてそれにサンプルの布だのテープだのをとめたりしてコストをだしてもらう。サンプル画をかいたりするのもこれまた楽しい。もうこうやって、ああやって、こうやったら’最高に可愛い!ブラボーだね’ともう自画自賛しながらやる。橘田さんは’出た、また始まった’とかいっているけど自分だって’私たち天才!’などといいながらもう自分たちを褒めて褒めて褒めまくりながら作業している。コストがでていよいよプレゼン資料をつくるだけれど工場にだしたたデザイン画を作る上での縫製と値段を考慮してすこし書き直して、パワーポイントでコンセプトやらターゲットやらを書いてかなり具体的なストーリーをつくりつつ肉付けしていくわけだけどこれもまた楽しいんですよね。頭の中のイメージをふりかけを掛けるようにPC上に落とすっていうのは。そしてまたそこにペンいれしたりコメントを手書きでいれたりしてスケッチ完了。ここに実際の布を小さく切てはって商品イメージがわかるようなお手製のフリルをハサミとノリなんかをつかって横で橘田さんつくっていたけど。まあ、ほんとに器用にフリルができていくのをみているのもこれまたいと楽し。頭の中にある商品イメージをクライアントの方々により明確にわかっていただけるようなプレゼン資料をつくらなくてはいけないわけだけど、やっているうちに橘田さんと私でどんどんテンションがあがってくる。そしてこれだけやっているわけにもいかない中、合間の時間を調整して他のいろいろな山積みな公私混同な問題をいろいろ電話したり、もう恐ろしく散漫にちらばる問題に涙したり怒ったりしながらのこの作業。お互いにお互いのあまりの脈絡のない問題の起こり方に苦笑したり、励ましたりしながら、途中ちょっと気を許すと頭がおかしくなるほど愉快とはいえない状況ばかりなのだけれど、それでも私たちはそんな状況下で自画自賛しながら’ブラボ~!なんてきれいなの!私たちってすごくない?とプレゼン資料を作っていた今週だった。そう、結局私たちは私たちがつくる商品を誰よりも大好きなんです。そしてそれをきっと他の人も好きだと思っている不遜な輩でもあるわけだけどクライアントがそうだったかどうかはわからない、はい。
by suiteinstyle
| 2006-11-11 00:23
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