久々に心震えるインテリア「ゲストハウス藤の花」 |
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2017年 04月 11日
そして行ってまいりました、名古屋駅からさらに私鉄で40分、 尾張旭にあるゲストハウス藤の花。 こちらで4月1日~6日まで村瀬治兵衛X嘉門工藝展が開催されていました。 実はわたくし最近名古屋の文化レベルの高さに驚かされっぱなし。 最近お知り合いになったフランス料理のお教室「ラ.ココット」をもう40年も 名古屋で主催される岡本啓子先生と知り合って先生が主催するお茶席や食事会に 参加させていただいて豊かな名古屋文化に驚愕している今日この頃。。。 私は村瀬治兵衛さんの作品のほとんどを東京で見せていただいているので名古屋に 行く予定にはしていなかったのですが、「藤の花のインテリアは絶対必見!」という 岡本先生の強~いご推薦で是非ともうかがわなければと急遽駆けつけました。 ちょっと遠かったけれど行って良かった!!本当に素敵。だいたい立地が大きな 大きな池の前なのですが池がなんだかメコン川?藤の花のオーナーの藤田禮子さんは 市内でフラワーギャラリー フジノハナを主催されています。 こちらのゲストハウスは普段は公開されていないのだそう。 本業のお花とお庭はナチュラルで和風なテイストとアジアンなテイストがミックス しています。 さらに高低差をとっても上手に生かされていて石やアイアン、ガラス、 タイルなどの重厚感がモダンになりすぎない落ち着いた空間に・・ アンティークの素材を生かして・・ したルーフガーデンのような明るい大きなお部屋。 もともと私もアイアンとガラスという組み合わせが大好きですがアンティークの 家具の重厚感もこういった明るい空間に置かれていると重すぎずモダンな家具との 合わせ方も力の抜け具合といい落ち着きます。。 和とアジア、メキシコ・・様々にミックスしても統一感 アイアンの曲線やハンドメイドらしい温かみ、アルファベットの大胆な装飾、 そういったものが全部まぜこぜになっているのにそれが「スタイル」になっている とう超ハイレベルなインテリアセンス! 村瀬さんの和の美しい漆器がこれまた映える!!! この空間でお手前いただく贅沢~ こちらで会期中は村瀬治兵衛さんがいらしてこうやってお点前をされていました お茶もこういった空間にシンプルでアートのように美しい取り合わせでおかれて いると、畳の上でいただくお茶とはこれまた違ってなんとも楽しい・・ 前日に実はとても偉大な日本美術、お茶界の革命児でもあられた林屋先生が 亡くなられて、それが残念で残念で。。 お点前頂戴しながらその話で時折涙を浮かべてこれからの制作の意欲などをお話し されていて寂しいけれど前に進まれてゆく決意をはなされてました そう、こういったお道具は日本では古いしきたりのなかではいろいろいわれてしまう 時もあるのだけれどNYでの個展では確かな手ごたえを感じられたとのこと。 本当、海外からみたらお道具というよりアート! 住み手の個性と家の融合・・ しかしインテリアコーディネーターと名乗る方の作品でもこれほどのコーディネート はなかなかお目にかかれないです。学校で勉強してできるものではない感じ・・ ただ知識だけで生活の裏付けのないコーディネートは個性がなくてつまらないし。 よく聞く有名どころの家具を取り揃えてモダンでおしゃれな空間にするのはちょっと センスのある人ならある意味誰でもできます。 だからマンションのモデルルームはまあ綺麗だけれどみんな似たりよったりで ちっとも印象に残らない。もちろんモデルルームはそれ以上求められてないから それでOKなんですけど。 個性がないからだけれど、この住み手の個性と美意識をここまで徹底的に投影するの は並大抵の事ではないわけです。。 なんと藤田さんは古い取り壊されるような建築の扉やステンドガラスがはいったもの を沢山保管されていてその寸法に合わせて家を作られたそう。。 大工泣かせ・・・だってこのステンドガラスの窓だって枠が経年の重みで歪んでたり する。普通の規格のステンレスの窓やドアだったら一律で設計できちゃうけれど1つ 1つの扉を図って全部違うサイズで施工するって。。 現場でのお仕事相当大変でしょうね。。でもだからこそ素敵。。 お花も独特の美意識・・ ているような風合いも素敵でした。 アート選びや額装も隅々まで美意識がいきわたる この本当に好きで好きで仕方ないという感じとその手をかけてる丁寧な暮らしに圧倒 されるのですがアートもまたぬかりなし! お客様用のお部屋がまた素敵で。。 村瀬さんの漆器もなんだかもともとあったように馴染んでしまってる(汗) 遊び心もいっぱい 部屋という部屋には暖炉が、そしていったいいくつBBQをされるスペースが あるのでしょうか?? 繊細なアイアン使いと暖炉のどっしりとしたアイアンもいいですね~ というわけで・・ついとっても興奮してしまいました。名古屋市内のお花屋さんにも うかがってみたいなあ。もう村瀬さんの漆器類沢山もっているのですがあまりに こちらの空間でみると素敵でとっても小さい沢栗の豆皿をかってしまいました 下は根来の酒杯・・・アンティークな銀器とぴったりあって美しですね。 何かこうやって豊に暮らしていらっしゃる方にお目にかかると地方の文化って すごいなあ・・と改めて感心してしまいました。そして暮らしってやっぱり本当に その人とその人の人生そのもの。だから大切だし面白い。 改めてその空間のもつパワーや癒しに気が付かされました・・ まだまだ名古屋文化レベル高い!のレポートありますのでそれはまたの機会に・・ 村瀬治兵衛さんももともとは名古屋ご出身でしたね~そういえば。。
by suiteinstyle
| 2017-04-11 23:33
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