2013KLIPPAN X mina perhonen 発表会 |
こんにちは、台風すごかったですね・・・。10年に一度の台風というのに昨夜から警戒態勢でしたが皆様大丈夫でしたか?予報は朝8時から9時が一番すごいという事でしたが9時には晴れ間が。。。前の工事現場の足場が崩れています。。大丈夫かな。さて、昨日はミナペルホネンのブランドを率いるファブリックデザイナー皆川さとおなじみスウェーデンの大人気ブランケットクリッパンのコラボによる新作ブランケットの発表会がありましたのでご報告します!
まるで美術館のアートの展示
ミナペルフォネ、皆様はご存知ですか?巷では根強い大ファンがいられることで知られるこのブランド、日本の「可愛い文化」の担い手としても有名な皆川さんが手がける独特のファブリックから生まれています。お洋服もその遠めにもわかる独特のファブリックで一目でミナペルホネンだとわかるわけですが、今回140年以上のクリッパンの歴史上初めてスウェーデン以外の外国人デザイナーにそのデザインを依頼したとのことです。
会場となったル・ペインにはいるとまるでそこは美術館の絵画展のよう。これが「House in the Forest」という日本だけでもなく海外でも大人気の話題の新作ブランケットです。
原画の細かさを忠実に再現!
クリッパンといえばあの北欧独特のデザインのムース柄、ヒツジ柄、ハート柄などの繰り返しのパターンのものがすぐ思い浮かぶとおもいますが、今回のこちらは1枚の絵のような柄です。この細かい原画を初めてクリッパンの工場の職人さんが見たときに「ちょっと再現は難しいかもしれない・・・」とおっしゃったそうですが、スウェーデンの工場に出向き作品に対する皆川さんの熱い想いに答えてお休み返上で細かいドットも2色使いのなのに中間色まであるという作品に仕上げてくれたそうです。サンプルをみて月と星の位置が実際のブランケットではもうちょと下に下げたほうがいい・・という最後にリクエストもばっちり反映。実は上の写真の緑とグレーはファーストサンプルの星と月が上にあるもの、真ん中のネイビーが最終商品になったものだそうでう。
確かに!真ん中のネイビーのバランスが一番いい!
迷った末グリーンを購入
実はゆりこさんから発表前からものすごい人気で伊勢丹の選考受注会やその他サイトの予約でほぼ完売状態だと聞いて焦ってこの日はルベインに早々にでかけました。この日はトークショーが4時からだったのですが3時に会場にいって迷った末にグリーンを購入!星もくっきり、そして裏と表で色が逆転することでまったく違う表情に。。こちらは皆川さんが19歳のときに初めて-35度のフィンランドに行ったときの原風景だそうですが、しーんとした静寂の森にキーンとした空気を星が1つと月が1つ冴え冴えと照らします。森の道の終わりには小さなお家とトナカイが1匹。私は冬の北欧を訪れたことはないのですが、この絵をみているとどこか童話の世界のようなこの世界感に引き込まれるような不思議な感覚を覚えます。北欧の人ではない日本人がデザインした事にヨーロッパのかたがたは驚かれたそうですが、日本ともどこか通じる世界感と皆川さんの原風景がぴったりと合ったからでしょうか。
「ぺルホネン」とはフィンランド語の「ちょうちょ」
対談ではクリッパン販売元社長のゆりこさんが余すことなく私達が聞きたいことをきいてくださっていましたが
「ミナペルホネン」という不思議なブランド名は「みな」は皆川さんの皆、「ペルホネン」とはフィンランド語でちょうちょの事だそうです。ミナペルホネンといえばちょうのデザインだそうですがこちらのブランケットもまさにちょうちょのグラフィック柄。ペルフォネをブランド名にしたのはちょうちょの羽はものすごい種類があるそうですが、そのように沢山のファブリックをつくりたいというのと世界中に気負いくひらひら飛んでるちょうちょのようにミナペルホネンのファブリックも世界中のいろいろなところに広がったらとい想いをこめてだそうです。
クリッパンの伝統に敬意を表しつつ新たな息吹を・・・
皆川さんはこのお話が始まった去年の7月より前からずっとクリッパンのブランケットを愛用されてたそうで、長く使えば使うほど柔らかくなっていくその品質や発色の美しさにクリッパンファンだったということですが、クリッパンのその伝統に敬意を表しつつ、自分がはいったことでの新たな意義をどう提供するか考えられたとおいいます。20年以上にわたって皆川さんがデザインしたファブリックは1200種類以上にもおよびそのファブリックの作り方はお料理のレシピのようにアーカイブとして保管されているそうですが、そのモチーフの中でも
クリッパンの経営者のピーターさんとお姉さんがきにいられたのはこのデザイン。
微妙にゆがんだサークルとちょうちょ絶妙バランス配置
まず素人目にもはっきりわかるのはこの発色の美しさですよね。。青のあおさとオレンジのあたたかいけれども個性がある色だし。。クリッパンのもっている発色の美しさをまず引き出したかったという皆川さんのお言葉通り。そしてこのグラフィックですが2色で織り上げているにもかかわらす中間色がまたでてきます。そうか・・・たしかに。今までのクリッパンは2色がはっきりしていた。そしてここでもまたちょうちょがパターンの繰り返しではなく1枚のブランケットの上で絵のように絶妙な配置でほどこされていますね。そしてこの円も完璧ではなく微妙にゆがめてるそうです。だからこそ円のパターンであるにもかかわらずなにか温かい雰囲気がするのですね。裏は色が反転するのでまったく雰囲気が違います。
きのこ柄も大小でもちろん違う!
人気のミニブランケットですがこちらのきのこ柄でもわかるように小さいブランケットは小さいブランケットで大きい物の縮小でも切り取りでもありません。そしてきのこの柄もよくみると全部違う。。
デザイナーX職人Xお客様の共同作業
クリッパンからも社長のピーターさんがご挨拶に見えてましたが今回の対談でとても感動したのがものづくりに対する全ての人の熱い想いです。ピーターさんは展覧会のOPEN前に壁の全てのブランケットに自らアイロンをかけていたそうです。もともとは紡績メーカーだったクリッパンはいまや5代続く有名なブランケットのブランドになっていますが、ものづくりに対する品質の高い工場は職人さんによってささえられています。
そして皆川さんが繰り返しおっしゃっていたのはどんどん流行によって毎年ごとに変わっていってしまうデザインのファブリックでは安い工場を求めてどんどん海外に流出して本当にいい技術をもった日本の工場はどんどんつぶれていってしまう。いいデザインは①シーズンごとに入れ替わるというのではなく長く愛されて定番のように使われることで工場の職人さんや技術も守られる。そういう工場を自分は守っていきたい。。ルベインのキュレーターの山田さんがおっしゃっていましたがいいデザイナー、いい工場、そしてそれを支えるものを大事にするお客さまがいての共同作業だということですね。。
本当に良いものが残るとは限らないのは世の常で消え去っていくものも多いなか、こうやってものすごい売り上げの数字も確保しつつほんわか人の和やつながりもはぐくむミナペルホネン、私は昨日心底感動してしまいました。皆川さんだってすごい癒し系キャラでとんがった所も全然ないし、本当にファブリックが好きで好きでやっていますというのが伝わってきます。
インテリアとファッションの垣根も越えて・・
もともとはお洋服のブランドとして有名なみなぺリフォネンですが、インテリアのほうにも活躍の場を広げられるということでした。以前こちらのブログでもB&Bのコラボで椅子の張り布を発表されているのを紹介しましたが、23日より伊勢丹でマルニ木工とのコラボでのインテリアがお披露目されるとか。詳細はこちらたしかにファブリックであればインテリアもファッションも世界観としてはあえて垣根を設ける必要はないはず。インテリアにするのは1万回摩擦しても大丈夫という検査に合格しなければならないそうですが、強くなりすぎてしまって(?)6万回摩擦しても大丈夫な布ができたそうです。そしてなんとこちらは裏と表の色が違うそうで、10年とかつかってソファーや椅子の張り布が擦り切れてきたら違う色が中からでてくるという仕掛けだそうです。青い布の擦り切れたところから黄色がのぞくなんて素敵ですよね。。
山田さんが日本の古い根来の赤い漆器は裏に黒が塗られていて古くなると赤の色が落ち着いてきてそして黒が現れてくる出来てから100年以上たってが一番見ごろで美しいとい文化があるとご紹介していましたがそういう良いものを大切に大切に使うってやっぱりいまの私達にもぴったり来る感覚ではないでしょうか。特に昨今逆の流れも強いなかよりいっそうそういった価値観も見直されれてきているのも皆川人気やクリッパン人気の一因でしょうか。
木村硝子さんとの合同パーティも素敵!
その後の隣で展示会をされてた木村硝子さんとの合同のパーティーも素敵でした。こちらはすごいアイデア!と思わず感心してしまったシャンパングラス。お土産に1こづついただきましたが、ステムがない!パーティーの間は飲み終えれば袋にいれて手首にぶら下げておけます。便利・・・そして綺麗。。
ヒガシヤさんだしお料理も可愛い!
お料理も1口サイズで可愛いですね。。久しぶりにものすごく長くなっちゃいました。。。でもお伝えしたくて。ルベインでは20日日曜日まで開催中です。お時間あれば是非みにいってくださいね。