「花と屍 剝落」が家にやってきた! |
こんにちは、いいお天気で気持ちがいい東京です。でもボストンでの爆破テロ怖いですね。北朝鮮とアメリカのポーカーゲームもかなり怖いものがありますが平和の中にも常に潜んでいる脅威がある事はやはり常に意識していなけれればいけないんでしょうね。やっと子供の9月からの高校が決まりホッとしていたのですが、ボストンの中学にいまいるのでまたもやヒヤッとした瞬間でした。憲法改正についてもいよいよ動きがあるみたいですが、本当によく考えて行動したいものです。さてそれはそうとこちらは猪子さんの動画3Dの作品「花と屍 剝落」という作品。これが家に半年間という期限でやってきました!日本で今これがあるのはここだけ!
「生命は生命の力で生きている」が十和田市現代美術館に!
天才クリエーター集団のチームラボ率いる猪子さんの作品については何回がご紹介させていただいていますがうちにあるこちらの映像作品「生命は生命の力で生きている」が森美術館の館長をつとめる南条さんが運営する(?)十和田市現代美術館に半年間お貸し出しすることになりました。実はこちらの作品はチームラボが作品を販売し始めた台湾で行われた村上さんとのExhibitionの第一番目の作品でそれも確か私たちが個人所有初という記念すべき作品でした。そして10点の作品は全て完売で値段は購入時の10倍以上になっているというコレクター冥利につきる作品。
テーマはflowers
十和田市現代美術館が来年開館5周年を迎えます。美術館周辺が桜の木に囲まれており、それにちなんで「花」をテーマにした展覧会を4/27-9/1(予定)で開催する予定です。キュレーションは南條さんがご担当しているそうです。会場は美術館企画展示室を中心に、街中の空き店舗等も会場として使用いたします。草間さん、蜷川さん、荒木さん等合計20名程度の現代アーティストの方々にご参加をお願いする予定です。"生命は生命の力で生きている"は現在3室ある企画展示室のひとつに他のアーティストの方々の作品といっしょに展示させていただくことを予定しています。その場合、明るい展示室となりますので、モニター展示とさせていただきくそうです。私もこれは是非十和田市に見に行きたいとおもっています。
日本的遠近法を3Dに
モニターがちょっとリビングにはあってないのでマジックミラーの額装に変えようかという話をしていたこちらの作品ですが、動画なのでモニターはそのままに「生命は・・・」の装置を取り外し美術館にお貸し出しをしてそのお貸し出し期間中チームラボのご好意でこちらの「花と屍」を約半年間お借りしました。こちらはもともとチームラボが7年前にルーブル博物館のエクスヒビションで展示したのがもともとで、その後さらに細かくいろいろな作業があり「花と屍 剝落」が昨年シンガポールで展示したもの。
ハーバード大学も驚愕!日本の最新アートとテクノロジー
先週だかにハーバードビジネススクールに招かれて講演してきたそうですが、ハーバードがその技術とアートに驚愕したとか。というのは西洋的遠近法が種類だったアートの世界は2D、3Dでも基本的にそのまま引きつがれ今日にいたっているわけですが浮世絵や若冲に代表されるような日本的遠近法はその昔マネなどを初めとする芸術家に大きな影響力があったのは有名な話です。あの葛飾北斎のあの有名な冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏などを思い起こしてもどこか一点に焦点があっているわけではなく全体に焦点があっているのに立体的という図になっているわけです。そしてそれが3Dになっている??つまりその日本的遠近法を3Dにしてしまい最新テクノロジーで立体的映像になりさらにはそれが立体だとわかるように絵の表面が剥落していくという作品なわけです。ハーバードで日本すごい、俺たちやばいよ!ということで会場がざわついたとか。。「そうやって言葉で考えてるから駄目なんだ!」と吼えたらしいですが。。
主人公は一人じゃなく全員
またこちらはストーリーもあり平安時代風な建物で暮らす貴族やその周りの村で楽しく暮らす大勢の人たちの生活の動画からはじまり、おごりたかぶった人たちが山の木を切り倒したところから災害がはじまります。これは実話にもとづいているということで山は地崩れを起こし水が氾濫し疫病が蔓延し人々が次々と倒れていきます。その象徴として八岐大蛇風な八岐大龍えがかれているわけですが、そこに現れたスサノオを思わせるヒーローによって頭を切り落とされ倒されます。このあたりは日本書紀なども踏まえていますね。またスサノオは日本書紀などでは体毛を抜いて木を植えるようになどとした木の神様的にも描かれているのでこのあたりもリンクしているそうです。この図の上がその写真ですが1枚目からだんだん2枚めのように表面が剥落して龍がどうやって立体的にえがかれているのがの骨組みわあらわれます。画像の中で何層にもなっているのがよくわかります。これは当初ルーブルの時に表面だけでやってるんじゃないの?という批判(?)に実際全て裏で立体になっているということをわからせるために表面に色を剥離させていくという作品にしていったそうです。1点集中の遠近法ではない遠近法・・・世界が驚愕です!動画じゃないとわかりにくいのですが。。
徹底したポジティブ
私は思わずこれをみて漫画のワンピースとかナルトとかを思い起こしてしまったのですが、この一人が主人公ではないという群像的主人公ってワンピースとかにも通じる気がします。よく最近これからの世界は微分ではなく積分だといわれていますが(私の周りだけかもしれないですが)それにもあてはまります。1人がヒーローでピラミッド的で西洋的価値観は終わりをつげ一人一人が主役で全体を構成する積分的で昔からの東洋的世界観が改めて台頭してきてるんですよね。。それをアートとテクノロジーを融合させて表現してしまっているのがすごいわけです。それもアート畑からでたひとではなくビジネスの人でなおかつこの会社も猪子さん一人でつくってるわけではなくチームラボというチームの作品というのも象徴的です。
時代を作る天才を同時代に見る幸せ
物語は終盤疫病がさりまた人々は苦しみから解放され試練を乗り越え踊りだすわけですが、そのポジティブさも徹底的にポジティブだそうです。面白い・・全てに動画はエディションナンバーがつけられほぼ今ではどの作品も完売でこちらも後2点残すのみ、日本で持っている人はいないので今これがみれるのは家だけ!上映会でも開こうかな・・とおもっています。最近テレビの特集でも組まれていて有名になっていますけれど稀にみる時代の天才児でしょうね・・ますますの活躍を期待しています!