日本の誇るアートと自然 瀬戸内海直島 |
こんにちは~、青井です。今年の夏は私にとって特別な夏でした。いろいろな素晴らしい人達との出会いがありそして、念願かなって訪れた瀬戸内海島々の美しさと、そしてそこに感じる確かな人間の意志と力に感動しました。杉本博司さんや草間弥生さんなどの世界的アーティストの作品にはもちろんですが、私はやはりこのプロジェクトの着想とそれをここまでにしたベネッセの福武氏その人の存在にも感動。
だって10年も前に直島という瀬戸内海の1つの小さな島に目をつけいまや瀬戸内海の島々を次々に巻き込みながら日本のみならず世界からもアートファンが訪れる一大プロジェクトとして成功させているというのはまさにこの場所そのものが彼の作品のよう。本業ではしまじろうでおなじみの0歳~高校生までの通信教育事業に加え、電子自動車革命、そして今アメリカの大学に留学する半分はここ出身というベネッセコーポレーションが運営する、難関海外大学進学者向けの予備校「Route H」(ルートH)などを大きな成功をさせながらのこれですからね。。その先見性と目の付け所とそれを成功させる実行力。
美術館の中にあるホテル
行かれた方も多いとおもいますが結構行くのは大変なんです。私は羽田から高松空港にいきそこから高速船を40分ほど乗り港についてからは「農協前」というバス停を探してちょっと町を進みそこからホテルの巡回バスに拾ってもらいましたが船は一日4本くらいしかないし必ずしも飛行機との連携がいいわけでもなく危うく1本飛行機がおそかったら4時間待ちみたいな感じでした。しかしその価値はありましたね。
瀬戸内海って本当に「日本の海」なんですね、ものすごーく暑かったんですけどそれでも光がパステル調で海の色や島々の色が柔らかくて優しげでちょっと物憂げなんですよね。絶対ハワイとかの光ではないんですよね。たおやかな美しさにうっとりしてしまいました。
美術館からロープウェイでホテルへ
ベネッセのホテルが4つくらいあるようで私は友人に進められた一番山の高いところにある「オーバル」というところにしました。美術館の中にもホテルがあって、さらにそこからなんとロープウェイでのぼっていくとオーバルがあります。
オーバルの形の池にそってお部屋が
ベネッセハウスミュージアム等の建築は安藤忠雄さんです。いまでこそたくさん美術館をてがけている安藤さんですがここが第一号の安藤忠雄さん設計の美術館だとか。贅沢ですよね・・・。やっぱり雰囲気があるんですよね。そしてホテルになってるなんて。
広々としたお部屋の壁もアーティストが作品を描いています。そして広いテラスからは瀬戸内海の絶景がひろがります。
朝まだ涼しいうちは外のテラスから日が昇るのをみていました。少し霧がかかった中に島がまどろんでいるように横たわっている姿があまりに美しく見飽きることがありませんでした。ブログトップの写真が部屋のテラスからの朝の風景です。この世とどこかが繋がってる時間の魔法ですね。
杉本博司さんの海峡シリーズ
そして今回私が感動したことの1つにはやはりこの杉本博司さんの作品です。「はじまりの記憶」のドキュメンタリー映画もブログでご紹介しましたが、今回それとこれとあれが全部一つに私の中でつながりました。ちょっとべつの回に独立させて書きたいのでここはさらっといきますが、ご存知有名な海峡シリーズが贅沢にも外の壁にずらりとならべられています。これは解説を聞いて知ったのですがなんと階段の上からみたときに写真の水平線と実際の生みの水平線が一直線になるようにかざられているそうです。上の写真でちょっと確認していただけますかね。。実際この写真はオーバルのうようになった空間に飾られていて真ん中の壁がきれたところから実際の瀬戸内海がみえるわけですが、とっても粋な計らいですよね。作品だけではなく建物、空間、自然がまた一体となって新たなアートになるという。
ちなみにこの杉本さんの作品はB1の日本食のレストランからみえる風景なんです。そして食事が美味しいのにも驚くんですよね。こちらの和食のランチも美味しかったのですがメインレストランは海の近くのほうにたっているもう一つのホテル側にあるのですが東京、パリにもあるTateru Yoshino でした。
Tateru Yoshinoって数ある東京のフレンチの中でも私はすごく好きなんですけれど(あんまりフレンチは食べないのでそんなにいくわけではないのですが)、ディナー美味しかったです。やっぱり魚貝類系は新鮮なこともあって美味しいです。朝食も美味しいし。。。
とホテルのご紹介はここまでにしてすでに長いのですが次回アートをご紹介しますね。書かずにはいられない。昨年いった越後妻有も素晴らしく今年本番の2012年大地の芸術祭を催してましたよね。来年は2013年瀬戸内海芸術祭だそうです。
現代アートってこういっては何ですがたいていの美術館でみるものって私にはガラクタにしか見えないのですが、自然の中にあるとどうしてこんなによいのでしょうか?直島でも??とおもう物ももちろんあるのですが、でもやっぱり総じて「生きてる」のです。「とっても生きている」。それが胸を打つんですよね。。次回をお楽しみに。