いざ パリのFlemarketへ! |
もうすっかり東京にいます、今日帰国。ほんと家に帰った途端に現実が押し寄せてきて高揚してた気持ちもどこやら。。ウオシュレットが水漏れしているだの、週末のお誕生日会にいけなくて泣いちゃっただの、ペットのエサがなくなっただの、壁の補修工事が手抜きされているのでは?と留守人達の一斉の申し立てにそれぐらいなんとか適当にやっておいてくれないかなあ・・と内心思いながらお留守番していたのに無下にもできず対処している半日のうちにパリは遠のきました。しかし!お約束のパリのアンティークショップへ。
そもそも旅行カバンって皆さんは何をお持ちでしょうか?私はクロッブトロッターの白のガラガラなんですがキャンパス布のカバーに持ち手が茶色の革のあれです。そしてここ1年私はそのガラガラの持ち手部分における旅行鞄を何にするかずっと考えてあれこれ観察・考察・探索している。これはまた別のブログで詳しく書きたい(書かないと気がすまない?)ので割愛するけれど、ほとんどの人がろくなことになっていない気がする。。だってちゃんとした商品が女性用で売ってないから仕方ないんだけど。でもとりあえずパリに来る前までの私の1年間の結論としては都市に旅行に来るならその上にのせるのはやっぱりエルメスじゃないか?と思ったんです。というのも実際そうやって持っている人がいてそれがすごくやっぱり素敵だったから。でもとてつもない値段になってしまいそうなので機内で見たこのトップのエルメス、ヴィトンのアンティークショップの記事は切り抜きパリにきたら行こうとおもっていました。
Marche Sepetteにあるという「LeMonde Du Voyage」マルシェってどこよ?
見本市初日、足がすごく痛かったのですがインターネットで駅を調べると見本市会場からなんとか地下鉄をのりついでいけそうな感じ。Porte de St-Quenというかなり北のほうの駅。駅から5分って書いてあるから益につけばわかるだろう、っておもったのが大間違いだった。なんだかパリの中心街とは駅のおりた風景もまるでちがう。地下鉄の清掃のおじさんが地図をみてたら声をかけてくれフランス語でこのお店ならあっち、あっち、道路ずっといって、とかいってるみたいなので小雨のなか歩き出してけれどまったくつく気配がない環状線道路。。いったい?それから人に聞く事3人、誰も知らないとは言わないけれど「あっちのほう」って指差すその先にどうしてもみつからない。そのうちついに屋台が並ぶとおりに。。でもバラックみたいな感じで古い靴とか売ってるし家具って感じはまったくない。人の感じもなんだか怪しくなってきて1時間も歩いたのに身の危険を感じてギブアップ。。タクシーもつかまらずまた恐ろしく歩いて地下鉄で帰ったのですがこのせいで2日目は朝から足が痛い状態。
2日目にもあきらめず挑戦
それにもめげずにホテルでインターネットで道順をしっかり確認し2日目展示会で足が本当にダメだったんだけれど今度はバスで目の前まで行くというルートで挑戦。これならいけるだろう。。反対路線に乗ってしまったりまたいろいろやってしまったのですが、最後グーグルマップがフランスでも使える!という大発見(?)をしてついに到着。そりゃあここはわからない。Flemarketはタクシーの運転手さんなら誰でも知っている場所らしいけどそこって半径3kmはあるんじゃないかな。。お店があるこのMarcheSerpetteという建物はそこまで有名じゃないような1つのマルシェみたいだった。
中でも迷子!
番地みたいなものとストリート名がMarcheのなかにもあるんだけれど着いたと思ったのもつかの間このごちゃごちゃしたお店が100以上ある。中も迷路みたいでまたまよう。。。しかしいったいこれってゴミなのかアンティークなのかは微妙。。。ほぼ粗大ゴミのように私にはみえる中のスポンジが丸出しになったソファーだの照明だのが多数。。
ふ~ん、比較的綺麗な椅子。。フランス人の人が真剣にいろいろ見ているけれど、これをかって生地張り替えるのでしょうか。ほんとフランスって美的感覚は素晴らしいものがあるとおもうけれど、一ついえるのは人も物もほこりかぶり気味だってこと。地下鉄でもなんでももっと掃除をしたらいいのに・・・と過度な清潔嗜好の国日本から来た私は思う。そしてもっと言えばフランス人ってコートクリーニングだしているのかな。。ッて思った。アンティーク私はあまり実は得意ではない。古くてもいいけどお掃除は綺麗しておいてくれないと、物も場所も、と思ってしまうあまりアンティーク向きとはいえない性格かも。
そしてここでも建物の仲でグーグルマップで住所検索。右に165mだって。ということでやっとありました「Le Monde du Voyage」という3代続くという本物のアンティーク旅行カバン専門店。 村上隆やアランデュカスも来たことがあってオーナーいわく「日本人にうちは有名」だそう。。しかし昨日エルメスの旅行カバンは3つしかなかった。一つは特注の男性ぽいこげ茶のバック。もう一つは巨大なバーキンのゴールド(茶色ですね)ともう一つはボリードとかいう上のほうが丸いもの。そうか・・・。旅行カバンは大きくて四角くてちょっと古くて、色はちょうど写真にうつってるアイボリーか薄い茶色ぽいものがいいかな・・とおもっていたけれど巨大バーキンは6500ユーロとかしていて超重いし(はあ・・高い)ボリードですら2400ユーロで尚且つ中にポケットの一つもない。。2400ユーロがお買い得なのかどうかもわからないし絶対額としては間違いなく高い。。。お店で考えること15分、かわずに帰りました。ほんとすごい歩くだけ歩いたけど。店内は確かにヴィトンのとっても古いケース(よくインテリアのテーブルにしている人をみかける、あれ)などはたくさんありました。値段は見忘れてしまいましたが・・。
買わないとなれば後はぶらぶらと他のお店を見ましたが、ホコリまみれなのはどこも一緒でそしてお皿なんてわたした展示会でみてきた新品より高い!(笑)ただ本当に感心したのはどのお店もこうやって生花を飾っているんです。掃除する代わりだとおもうのですけれど(?)アンティークにこうやってもっともフレッシュなものをあわせる、その感覚には本当に感心してしまいました。ピンクや黄色のチューリップ達の生気が鮮やかに立ちのぼっていました。
美味しいものにはまったく出会えなかったパリ
私は実はパリで「美味しい!」と思える食事をしたことがない。。今回パリはすごく寒いけれどこの寒さは美味しいオニオンスープを食べるためですよ、と友人に言われどこが美味しいのか滞在中にメールで問い合わせると何件かお薦めをおしえてくれました。一番簡単にいけて一人で食べられそうなシャンゼリゼの有名カフェフーケにいってみたんですが・・店員さんは「小さい」といっていたけど巨大なオニオンスープはものすごい濃い味付け、ミラノ風カツレツも巨大で全然これまた美味しくない、なのに全部で60ユーロとかしていた・・
プラザアテネホテルへ!
あんまりだ・・今回の唯一のちゃんとした食事がこのオニオングラタンなんて・・・と思い翌朝7時まだ真っ暗ななかタクシーにのってプラザアテネホテルへ。目指すは「下が見えないくらいたっぷりかけられたトリフのオムレツ」。以前別の友人がプラザアテネのオムレツにはオムレツが見えないくらいトリフがかかっていてすっごく美味しい、といっていたのを思い出し出かけてみる。しかし。。。
アメリカンブレックファースト、こんなたくさんのパンがでてきてオムレツを待つこと数分・・・トリフは・・のっていない。そうなんだ・・またもやここで携帯メールで友人に「トリフのっていないけどなんかスペシャルオーダー?」ときいてみるが数時間後「スクランブルエッグにはいわなくてもトリフが底がみえないくらいふりかけられてたよ~、今は違うのかな?」と返事が。スクランブルエッグだったのか。。それともいまは違うのかわからなかったけどとりあえず食べられなかった。。。がっかり。さすがにサービスもすごくいいし、綺麗だし、パンも1~2個美味しくいただいたしオムレツも美味しかったけどでも朝から52ユーロの朝食って高すぎる気がする。だってオムレツは普通のオムレツだしパンだってこれいくらなんでも1~2個しかたべられないし。。。オムレツトリフがかかってるならともかく(ってすごいこだわっていますね。。。)
というわけで私は美味しいものにはまったく毎回縁がないパリなんでした。。。ちなみにリッツの朝食も全然値段ほどおいしくないし、ルームサービスもあんまり、だと私は思いました。パリによく出張に来ていたという件(くだん)の友人に帰国後確認したら「フーケッツにはホテルのレストランとカフェ、カフェに併設のレストランの3つがあり、美味しかったのはホテルのレストランのほうです。入り口がシャンゼリゼじゃなかったかも。カフェはオニオングラタンスープの季節じゃないときに一度いったんですが、味はふつう。。。あと店員が怖かったです。。。」そうだったんだ・・どおりで。店員は恐くはなかったけどやる気はなかった。そして彼女いわく
パリってびっくりして言葉を失うほどおいしいものにめぐりあうことがあるすごい街ですよね。。。ただのサラダ、スープ、クレープとかがすっごくおいしくて感動したのを覚えています。」え~、そうなの?パリ初心者の私はまったく知らない。私が期待したのはそんなパリの食事だったんだけど。普通のものがびっくりするぐらい美味しいっていうのが一番すごいんだから。次回は是非出会ってみたい。。
今回は全体がおまけでしたね。ではまた。。