デンマークに伝わる刺繍のある小箱展 |
久しぶりにちょっとホッとするような丁寧な暮らしをしている人達の素敵な作品展に出会いました。場所がまたとっても可愛い北欧の一軒屋、中野坂上にある「Paper Box Museum」。28日で終了してしまったので実際ご覧になっていただけないのがとっても残念!日本ではめずらしい「エスカ」というデンマークの伝統ある刺繍が施された小箱の作家さん近藤佳代さんが主催するお教室の10周年の作品展です。
上のインビテーションのハガキの作品は白いコットン生地で作られたエンベロプにワックスのシール部分がなんと刺繍になっているというもの。ほんとさりげないのにこの可愛さ!
この作品の実際は・・・
2Fの窓辺に実際の作品はこんな風に飾られていました。北欧風の白木のお家に上の作品が額縁にいれられて、クリスマスツリーが切手になった刺繍のお手紙ともう一つの封筒の作品が飾られてました。
レストランのメニューの表紙
どちらかのレストランで実際メニューとして使われている表紙に小さいフォークとナイフの刺繍。近藤さんってほんととってもシンプルなのにすごく優しい刺繍の作品を作る方なんですね、色味も含めて私のストライクゾーンど真ん中にきました。
こちらもかわいい。。うっかり私でも出来そう!と思わせてしまうところが危険だけど。。
10年越しの生徒さん達もいるお教室
こんな風な素敵な2Fの会場に生徒さんたちの作品も飾られていてたくさんの方がいらしていましたよ
にんじんが立体的!
生徒さんたちの作品も気合がはいった作品がならびます。初心者の方向けのキットも販売されているとかで初心者用のものは色も単色で刺繍されていますが段々ものすごいグラデーションや、立体的作品になっていくみたい。小箱は厚紙をカッターで切って生地を挟みこんでつくっていくカルトナージュ。
アンティチョークも超グラデーション
普通ならあまり絵にならないような野菜やしいたけみたいな物も5cm四方の布地に繊細にグラデーションをつけて刺繍されている作品たちをみるとその一針一針の丁寧で根気のいる作業に見とれるとともにその刺し手の方の一つ一つの丁寧な暮らしぶりに思わずものすごく優しい気持ちになる
箱だけではなく・・
箱だけではなく作品は思い思いに額に絵のように飾られていたり、こういった教会やお家などの町並みを作った大物作品も。。一つ小さいものでも1ヶ月くらい刺繍にかかったりするらしいが、これでどれほど夜なべし(?)すればできるんだろう。。
写真たてにとても小さいクマさん
お子さんの写真をいれた写真たての反対側に小さい小さいクマの立体刺繍が・・・・。アルバムを作られている方もいらして写真の整理もできない私の旅行と比べたら一つの旅行でも何倍も思いもこもっているし楽しめるよなあ・・と感心。本当にささくれだった心が癒されました。ほ~
上級者になるとデッサンから
キットも発売されているけれどもちろん上級者になればデッサンから刺繍ということもできるらしい。
Paer Box Musium自体がまた不思議素敵空間
近藤先生のお教室自体、このMuseumでも開催されているというが、オーナーの叔父様がこれまたものすごい凝り性とみました。1階のフロアの半分はどうやらオーナーが長年にわたって集めたと思われる箱がものすごい数展示してあります。それこそGODIVAやクッキーの箱からヴィトンなどのブランド品の箱、レコードの箱からカメラのフィルムの箱まで、外国の美しい布張りの箱があったかと思えばよくぞこんなものを(失礼!)大量にとっておかれたものだ!と驚くようなものまでものすごい数。。
オーナーの叔父様も1Fの外国製のストーブがあるリビング(?)のようなところでくつろがれていたけれど、ストーブに入れる蒔きを外の取りに行かれるときの肩から下げた蒔きいれまでものすごい本格的。カレンダー、食器にいたるまで北欧のものでそろえられものすごいこだわりの博物館なのでした。
常にOpenされているわけではないみたいなのですが最後に叔父様は「また来てくださいね~」とおっしゃっていました。ご自宅は近くにあるらしけれどこの一軒屋にしてはものすごく大きい、でも可愛いPaper BoxMuseumも一見の価値はあり!でした。