洗練の北欧デザイン ストックホルム3 |
たった4日間実質2日でてくてくと歩いたストックホルムの街。すでにドイツに戻りさらにミラノ近くのスイスの町Luganoに所用で来ています。昨日ワールドカップでドイツが勝利したためドイツでは日曜日のイギリス線に向けて異様に盛り上がりタクシーの運転手さんとも延々とその話。さてお約束の洗練の北欧のデザインプロダクト、昨日、一昨日と写真を何度もまわして厳選しました。独断と偏見でご紹介・・・
シルバーの椅子
こちらどちらのメーカーの椅子だったか。。ジョージジェンセンばりですがそちらではなく、NKデパートのドリアデの隣のコーナーに結構無造作におかれていましたね。フォトジェニック。
美しいボール
ストックホルムのお店で多いのがたくさんのアーティストをセレクトしてその作品を写真やアーティスト名と一緒においてあるパターン。これってイメージとしては日本の器のショップのインテリアグッズ版のような感じ。これも非常に美しい作品ですよね。。ガラスとアイアンと焼き物。1つ1万円ぐらいはしていたけど。。
ワイシャツでできたウェディングドレス
プリンセスのご成婚を受けて街のいたるところでウェディングのディスプレーを見かけました。しかしこれは・・?わかりますか?ドレスのバックスタイルの腰位置にあたるところがなんとワイシャツのカフスでお花のようにデコレーションされています。ここから裾までワイシャツがそのままつながっていて裾のほうにはワイシャツの見ごろがドレープしています。すごいですね・・上のボールと同じお店のディスプレーです。
直径80cm?の大きな時計
私の中で北欧デザインのティピカルな物だったので1枚いれました。白木を使って立体的に仕上げたお花のデザインはランプシェイドにもたくさん見かけますし他のプロダクトにも好んで使われていますよね。長い長い冬にお部屋のなかで思いをはせるのは一輪の花なんでしょうね。ランプ使い方とその空間とりが本当に上手なのは1回目で書きましたが、壁の使い方も本当に上手です。
壁の有効利用利用例
イケヤとかコンランショップなどでもよくみる壁につける棚ですね。立体的オブジェを置くような感覚なので収納と考えるとまったくなりたちませんけれど空間が立体的になりますよね。ランプと同様。
本棚ですが屋根部分は実際の本を開いて載せているアイデア商品です。黒板とかもあって子供部屋とかにいくつかおいたら可愛いでしょうね。
実用の追求とデザイン性
これはRoomという人気インテリアショップのレジ脇のディスプレーですが、曲げてあるスプーンやフォークはなんと手などに障害がある方用のスプーンやフォークだそうです。こちらは実物そのものというよりはさらにディスプレー用だとおもいますが、手が曲げられないならスプーンを曲げてしまえばいいじゃないか、というその合理性が本当に北欧らしいですよね。日本からも視察がはいっていてこういうデザインがどんどん取られてしまうという話があるらしいです。人に形やシステムを合わせればいい、というシンプルな発想がとても人間らしい暮らしの源にある気がしました。シンプルで合理的で美しい。
テキスタイル
実は本当に北欧のテキスタイルには感銘を受けました。これ絶対しない、と思われる色合わせに大胆にデフォルメされた自然のモチーフは本当に独特のユーモアと楽しいだけではないなんかはっとさせられうような気づきがある世界観。他にもテキスタイル関係はたくさん写真を撮ったのですがもうすこし時間をかけて考えたいというか自分の中で整理したいというか。。実はこうやってブログにかいているのもひたすら頭の中を整理するためもあるんですよね。もともと書いて頭の中を整理していくタイプなので。なのでここまでですでにとってもながいのですが、まだ今回はもうちょっと続きます。お付き合いいただきすみません・・・
北欧のジムトン?Svenskt Tenn
タイのジムトンプソンを彷彿させるようなビジネススタイルでテキスタイルの老舗、Svenskt Tenn.多分ストックホルムに行かれたなら一度は訪れるのではないでしょうか。プレイスマットからソファーの張り布やカーテン、こういったテーブルまで創始者のJoseph FrankとEstrid Ericsonのデザインをいろいろな形で新作品にしている。ほんとすごい色使いですよね。。いいのか、悪いのかは微妙、です、私の中ではまだ。少なくても自分の家でおくところは一切ない、です。。しかしテキスタイルの柄としては相当おもしろいとおもったので鍋つかみとか小さいトレイなどは結構何まいも買いました。テキスタイルとガラス陶器に関してはもうちょっと時間をかけて整理したいとおもっています。
極めつけの伝統工芸のトップクオリティ
こちらの黒地に鮮やかな刺繍がびっしりとはいった伝統的なクッションはなんと50万円!ええ~。すごいですよね。こういう伝統工芸的プロダクツもしっかり残っていて混在しているのがなんとも不思議です。これだどうやってああなったのか?それは多分・・・
ダーラヘスト進化版
伝統的木工製品の一つにダーラヘストという馬がありますね。多分みなさんも一度はどこかでめにしている赤や白に塗られた木彫りのお馬です。地方地方によって彩色や柄などが独特で見る人がみればどこの地域で制作されたかもわかるというものです。そのダーラヘストを1回目でもご紹介した人気インテリアショップasplundのオーナー件デザイナーがこんなにモダンなプロダクトに仕上げました。ジグソーパズルなのに自立もして1ピース外してもまた可愛いという人気商品。これならおうちにも飾れる、ほっ(笑)。でもこの進化が北欧を北欧たらしめてるんでしょうね、だって伝統工芸のままならハンガリーとかになってしまってるような。(ハンガリーのただイメージで行ったことないです、ちがってらたらごめんなさい!なんですけど)
伝統との融合 陶器編
ガラスと陶器にもとても感銘を受けました。そしてこちらもまだ消化しきれない。ガラス製品を一番たくさん買ったのですがとりあえず1つだけご紹介。こちらは一見クラシックに見えて非常にモダンな仕上がりにしている陶器。こういったややクラシックな柄を陶器に転写している技法なんですね。それも実は何種類もの違った柄を組み合わせています。とても面白いと思いました。このお店もやはりすべて登録しているデザイナーとの委託契約のようになっている販売形式のようでギャラリー風にいろいろな作家の作品とプロフィール、名刺と連絡先がおかれていました
街の洗練 Ostermalmas Saluhall
ストックホルムの街そのものがやはりそこで暮らす人のセンスを物語っていますね。とくにカフェが多いのには驚かされます。スタバはほぼゼロ。なんでもスウエーデンの人はコーヒーにうるさいとかでスタバは入り込めなかったようです。その代わりに街のいたるところに居心地のよさそうな家具とともにカフェがありデパートの各フロアにもカフェがあるのには驚き。またもう一つ市場(?)のセンスのよさにも驚きました。
こちらはOstermalmas Saluhallという屋内市場。スーパー全盛の今昔の市場の見直しがおこっているそうでこちらは昔の市場を現代風に解釈したものらしい。本当にディスプレーも綺麗だしお肉や、お魚やお野菜が新鮮!こちらに併設されている魚介のレストランは6時までにもかかわらず大人気で予約がとれないとか。。普通の生活の中にその人たちの価値観がでるということで今回スーパーやこういった市場も積極的にみてきましたがこういう所のデザインやディスプレーのよさにも驚きますよね。
最後に古い雑貨店の素敵なカオス
古い建造物をそのまま残しておくと決められている地域アンティーク通りはいわゆるヨーロッパの古い街並みがそのままのこっていて今までみてきたところとは別世界。そんななかでもずっとそこにあるという雑貨店。このカオスもやっぱりとっても素敵なストックホルムの一面なんでしょうね。
とても長くなってしまったのでこのあたりで。。おまけのあと1回は美人デザイナーのLHNAさんとそのお店のご紹介を短く。。